FX基礎知識
Sep 10, 2024

【ローソク足の反転サイン】強気パターンと弱気パターン10選

ローソク足の反転サインには、未来の相場を予測する重要な情報が含まれています。本記事では、強気パターンと弱気パターンをそれぞれ5つずつご紹介し、詳しく解説します。さらに、注意点やトレードのコツもお伝えし、成功への手引きを提供します。 

ローソク足の反転サインを見逃さないで活用すれば、トレーダーは相場の先行きを予想しやすくなるでしょう。本記事には、初心者から上級者まで、あらゆるトレーダーが必要とする知識が詰まっています。ローソク足の反転サインをマスターし、損失リスクを最小限に抑え、利益を最大化させましょう。 

まずは、ローソク足の反転サイン強気パターンから解説していきます。 

ローソク足の反転サイン【強気パターン】 

ローソク足の反転サインのなかでも、強気パターンは相場の勢いを示す重要な手がかりとなります。このセクションでは、強気パターンの中でも特に注目すべきサインを詳しく解説します。具体的には以下の5つです。 

  • ハンマー 
  •    
  • 逆ハンマー 
  •    
  • 明けの明星 
  •    
  • 強気のはらみ線 
  •    
  • 赤三兵 

強気パターンの理解は、トレーダーにとって未来の市場動向を見極めるための鍵となります。具体的なチャートの例や実践的なトレードのポイントとともに、それぞれを詳しく見ていきましょう。 

ハンマー 

「ハンマー」というサインが相場で出現したとき、価格が下落した後に反転する可能性があります。ハンマーは実体が短く下ヒゲが長い特徴を持ち、これは売り圧力の後に買い圧力が強くなっている状態を示します。 

ハンマーが出現したら、相場が下降トレンドから上昇トレンドへと変わる可能性があるサインの1つです。重要なのは、ハンマーの後にどういう価格の動きがあるかを観察することです。もし価格が上昇を続けるなら、相場の転換点かもしれません。 

プライスアクションは価格の動きを分析する手法で、相場のトレンドや変動点を見極めるのに役立ちます。ハンマーのサインをプライスアクションと合わせて考えると、相場の動きをより正確に予測できます。このように、ハンマーとプライスアクションを組み合わせて使うと、相場での判断がより鋭くなります。 

逆ハンマー 

逆ハンマーは、下降トレンドの終わりに現れ、価格が再び上昇する可能性を示します。「逆ハンマ―」は上ヒゲが長く、本体が短いのが特徴です。価格が上がった後に売られても、最終的には始めの価格近くで終わるため、買い手が強くなっているサインと言えます。 

しかし、逆ハンマーが現れただけで取引を始めるのはリスクがあります。次にくるローソク足を確認し、実際に価格が上がるかどうかを見る必要があります。また、逆ハンマーのサインを他の分析方法や情報と組み合わせて考えることが大事です。 

短期間での取引、例えばスキャルピングで「逆ハンマー」を活用できるかもしれません。どの取引方法でもリスク管理は必須です。逆ハンマーをうまく使いこなすには、その意味や使い方をしっかり理解し、慎重にトレードすることが重要です。 

明けの明星 

明けの明星は、相場の下落基調が終わりそうなときに現れるシグナルです。「明けの明星」は長い陰線、実体が小さいローソク足、長い陽線の3つのローソク足で構成されます。 

長い陰線は相場が下落基調であることを示しますが、小さい実体のローソク足が出現によって、相場の動きが一時的に落ち着ていることを示します。そして、最後に長い陽線が出ると、買いが強くなっている証拠であり、3本のローソク足で相場の反転を示すとされます。 

安値圏でこのパターンが見られたら、買いエントリーの重要な合図とされます。明けの明星が出現したとき、特に日足で現れたときは、相場が反転するかもしれないと多くのトレーダーが考え、ポジションをとる人が増えます。 

「明けの明星」が出現した場合、ThreeTraderが配信しているデイリーマーケットレポートでも解説しますので、ぜひX(Twitter)公式アカウント(@ThreeTrader)をフォローして、通知をONに設定しておいてくださいね。 

強気のはらみ線 

強気のはらみ線は、相場が反転するサインを示す2つのローソク足から構成されます。このパターンは、最初に長い陰線が現れ、その翌日に短い陽線が出て、この陽線が前の日の陰線の範囲内で終わることが特徴です。この現象は、相場の動きが前日に比べて落ち着き、ボラティリティが減少していることを示しています。 

日足チャートでこのパターンが見られた場合、より短い時間足のチャートを分析することで、相場が上昇するためのブレイクアウトの機会を見つけられるかもしれません。次に現れるローソク足が上昇するのが確認できれば、強気のはらみ線が有効な買いのサインであったと判断できます。 

強気のはらみ線を見つけたら、続く相場の動きに注意しましょう。 

赤三兵 

赤三兵は、3つの連続する陽線で成り立ちます。「赤三兵」は相場の一貫した買い圧力と強気の動きを示します。酒田五法の1つで、酒田五法では陽線は「赤」、陰線は「黒」と表されます。日足や週足など、大きな時間枠で赤三兵が見られる場合、その信頼性はさらに高くなります。 

特に、赤三兵が安値圏に現れると、相場が上昇に転じる可能性を示しており、注目です。このパターンを判断する際、RSI(相対力指数)のようなオシレーターが参考になります。RSIが50以上であれば、上昇基調が優勢になっており、「赤三兵」のシグナルの信頼性が高まります。 

赤三兵を見つけたら、強い買いサインの可能性があると考えて、分析をしてみましょう。大きな時間枠で確認し、安値圏での出現やオシレーターの状況をチェックすることで、より信頼性の高いエントリーポイントを特定できます。 

ローソク足の反転サイン【弱気パターン】 

ローソク足の反転サインには、弱気パターンもあります。弱気パターンを知ることで、強気相場から弱気相場への転換を予測できるようになります。では、どのような反転サインが弱気パターンになるのでしょうか?代表的なものに、以下の5つが挙げられます↓ 

  • 流れ星 
  •    
  • 宵の明星 
  •    
  • 首吊り線 
  •    
  • 弱気のはらみ線 
  •    
  • 黒三兵 

それぞれ詳しく見ていきましょう。 

 流れ星 

上昇トレンドの最高点で現れる「流れ星」は、相場が下降に転じるサインです。このパターンは逆ハンマーに似ていますが、逆ハンマーが低価格帯で見られるのに対し、流れ星は価格が上昇した後に出ます。流れ星が陰線として形成された場合、上昇トレンドの終わりを予告していると言えます。 

流れ星の確認時に、RSIやストキャスティクスのような指標でダイバージェンスがあると、その信頼性はさらに増します。ダイバージェンスは価格が新しい高値をつけるものの、指標がそれに追随しない状況で起こり、トレンド転換の兆候として知られています。 

流れ星を特定する際には、ヒゲの長さが実体の2倍以上あるかどうかも重要です。このパターンが出たときには、価格が一時的に高値を更新するも、その後売り圧力により価格が下がり陰線で閉じる傾向があります。 

宵の明星 

「宵の明星」シグナルは、相場が下降に転じる弱気リバーサルパターンの一つです。別名イブニングスターとも呼ばれています。「宵の明星」は3つのローソク足で構成され、最初の長い陽線のあとに小さな実体のローソク足や十字線が現れ、その後に長い陰線が来ます。特に価格が高値圏でこのパターンが現れる時は、売りエントリーのチャンスと考えます。 

信頼性の高い「宵の明星」シグナルに絞り込むために、移動平均線の近く、一目均衡表の転換線や基準線の近く、あるいは雲の近くで出現しているかを確認しましょう。ローソク足のサインとテクニカルのサインが重複したときは、下落する確率も高くなります。また、相場の下落が上昇より速いため、このサインを利用してトレンドに乗れば、短期間で利益を出すことが期待できます。 

「宵の明星」が形成される市場の流れは、価格が大きく上昇し高値を更新したものの、売り圧力が強まって下落に転じるというものです。 

そのため、次の動きを慎重に見極め、売りのポジションを考えるのが良いでしょう。  

首吊り線 

首吊り線とは、下ヒゲが長い一方で実体が小さいローソク足です。この形は、相場が上昇している中で急に現れ、価格が一時的に下落したことを示します。このローソク足が表すのは、強い売り注文が市場に出た状況です。つまり、売りを考えるトレーダーが増えているサインと言えます。 

しかし、首吊り線の出現にもかかわらず、価格を買い支える動きもあるため、次のローソク足の動きを注意深く見る必要があります。このパターンだけで取引するのは根拠が足りないかもしれませんが、相場の変化に気づくための重要な手がかりの一つです。 

高値圏で首吊り線が見られたら、利益確定を検討できるかもしれません。反転の兆候がないか、他の指標を確認してみましょう。 

弱気のはらみ線 

弱気のはらみ線は、2つのローソク足によって形成されます。このパターンは、上昇トレンドの頂点近くで見られ、最初の長い陽線の後に、翌日は前日の価格範囲内で終わる陰線が出現します。これは、上昇トレンドが力を失い、価格が下降する可能性を示唆します。 

しかし、弱気のはらみ線のみで取引を決めるのは避けましょう。このパターンが出た時は、追加で確認が必要です。具体的には、オシレーター指標で市場が過熱しているかをチェックしたり、価格が重要な抵抗線や意味のある数字の近くにあるかを確認しましょう。 

弱気のはらみ線が現れた後の相場の動きには、注意してください。他のテクニカル分析ツールと合わせて全体的に判断すると、よりトレードの優位性が高い価格帯でのエントリー判断が可能になります。相場の変化を示す「弱気のはらみ線」を見逃さず、慎重な取引を心がけましょう。 

黒三兵 

黒三兵は、赤三兵とは反対に、3つの連続する陰線で形成されるパターンです。このパターンが上昇トレンドの高値近くで現れると、下降トレンドへの転換を示唆します。特に、小さな実体や十字線の後に陰線が3本続けて出る場合、そのサインはより強力です。 

高値付近で黒三兵が出て、その後価格が直近の安値を割ると、急な価格の下落が起こる可能性があります。この時、多くのトレーダーが設定しているストップロスが作動し、価格下落をさらに速めることがあるため注意が必要です。 

似たようなローソク足の組み合わせに、「上げ三法」があります。これは大陽線のあとに3本の陰線が続き、4本目で大陽線が出現するというものです。上げ三法の形成途中ではないかなど、確認が必要です。 

黒三兵の出現を確認したら、下降トレンドへの入り口と考え、取引戦略を見直してみるのが良いでしょう。このパターンを利用して、相場の変動にうまく対応しましょう。 

ローソク足の反転サイン注意点 

ローソク足の反転サインを利用する際には、注意深いアプローチが必要です。なぜなら、相場には予測不能な要素もあるからです。では、具体的には何に注意すればよいのでしょうか?このセクションでは、トレードにおいて見逃せない重要な注意点を詳しく解説します。 

結論として、ローソク足の反転サインと他のテクニカル指標との組み合わせや、上位足の確認、そしてリスク管理の徹底が注意すべきポイントです。これらが成功の鍵となります。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。 

他のテクニカル指標と組み合わせる 

ローソク足の形だけで取引を決めるのは、根拠が不十分です。取引の前に、市場が高値圏や安値圏にあるか、また、市場が過熱していないかをオシレーター系指標で確認しましょう。スキャルピングの場合、ローソク足を基にしたプライスアクション戦略もありますが、これは経験豊富なトレーダー向けで、適切な損切りができる能力が必要です。 

取引戦略をより確かなものにするためには、移動平均線や一目均衡表、RSIといったテクニカル指標をローソク足分析と合わせて使ってみましょう。これらの指標を組み合わせれば、ローソク足のパターンが示すサインの信頼性を高め、市場の動きをより精度が高く予測できます。 

特に移動平均線との関係を分析し、市場の動向とその強度が把握できます。一目均衡表やRSIの使用で、市場の過熱度やトレンド転換のタイミングを見極めるのに役立ちます。これらの指標を上手く使いこなしましょう。 

上位足を確認する 

上位足の確認はトレードにおいて重要です。日足での一目均衡表、移動平均線、RSIなどは多くのトレーダーが注目する指標です。デイトレードで1時間足や15分足を使うときも、日足で相場の全体を把握する必要があります。 

マルチタイムフレーム分析を利用すると、取引のシグナルの信頼性が向上します。反転サインが上位足で見られる場合、その効果はより強くなります。週足で明けの明星や宵の明星が見えたら、多くのトレーダーがそのサインを重視し、信頼性が増します。 

つまり、上位足での情報は、下位足での取引戦略を決める際に不可欠です。上位足で得られる情報は、相場の流れを捉え、より適切な取引判断をするための大切なヒントになります。 

リスク管理を徹底する 

リスク管理はトレードで成功するために欠かせない部分です。たとえば、ハンマーやはらみ線などのパターンが現れたとしても、相場が必ず反転する保証はありません。他のシグナルにも同じことが言えます。そのため、どんなに良いサインが出たとしても、リスク管理を怠らずに行うことが大切です。 

特に、エントリーする際にはストップロスの設定が必須です。これは、予想外の市場の動きによる損失を限定し、資金を守るための重要な手段です。ストップロスを設定することで、もし市場が予想と反対方向に動いても、大きな損失を避けることができます。 

リスク管理を徹底することは、長期的にトレードで成功するために非常に重要です。どんなに魅力的なトレード機会があったとしても、リスクを適切に管理することなく取引するのは大変危険です。常にリスク管理を心がけ、安全なトレードを目指しましょう。 

Threetraderでローソク足の反転サインを活用 

Threetraderではスキャルピングに制限がなく、トレーダーは自由に取引を楽しめます。1分足のローソク足の反転サインを使った取引や、反転サインを検出して自動で取引するEAの使用も可能です。また、スプレッドが非常に狭く、初心者から経験豊かなトレーダーまで満足のいく取引環境を提供しています。 

日本時間毎朝、デイリーマーケットレポートを配信しており、主要な通貨ペアの注目ポイントを簡潔に伝えています。宵の明星や明けの明星などの重要な反転サインが形成された時は、レポートで取り上げられます。 

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まとめ|ローソク足の反転サイン 

この記事では、ローソク足の反転サインに焦点を当て、強気パターンと弱気パターンについて解説しました。強気パターンでは、ハンマーや逆ハンマー、明けの明星、強気のはらみ線、赤三兵などが上昇トレンドの可能性を示し、具体的なトレードのポイントもご紹介しました。 

一方で、弱気パターンでは、流れ星や宵の明星、首吊り線、弱気のはらみ線、黒三兵などが相場の下落を示唆し、逆張りトレードに活用できる特徴を解説しました。 

まとめとして、これらの反転サインを理解し、他のテクニカル指標と組み合わせ、リスク管理や上位足の確認を徹底することで、トレーダーはより安定したトレードを実現できるようになります。未来の市場で成功するために、慎重かつ効果的なアプローチを心掛けましょう。