イランの大使館空爆で地政学リスクが高まり、原油価格が85.7ドルの高値を付けた。OPECプラスの減産政策も価格上昇を後押しした。ゴールドは史上最高値を更新。米株は下落、ドル円は151.50円付近で推移。ユーロドルは上昇、ポンドドルは200日移動平均線が抵抗線に。原油のテクニカルは上昇しやすい地合いにある。
前日価格変動TOP3
- XTIUSD +1.61%
- XAUUSD +1.25%
- USDCHF +0.44%
NY市場マーケットハイライト
- 1日夜にシリアのイラン大使館をイスラエルが空爆、イランが報復宣言
- ゴールドは2080ドル付近と史上最高値を更新、安全資産として買われる
- OPECプラスの減産政策や地政学リスクの上昇で原油価格上昇
- 米株価指数は下落、主要3指数が転換線を下回る
- ドル円は動かず151.50円付近で推移、転換線が上昇しており支持線として機能
- 為替介入がスタンバイ状態、152円を上抜ければ介入との報道
- ユーロドルは上昇し1.077ドル付近で推移、EU圏のCPIに注目
- ポンドドルは小幅上昇、200日移動平均線が抵抗線として機能するかがポイント
- 原油相場は4日続伸、85.7ドルの高値を付ける
- 減産政策や強い需要、中東リスクの上昇で買い注文が多くなる
原油テクニカル分析
原油の日足チャートを分析する。フィボナッチエクスパンションの100%価格帯を上抜けしており、節目となっていた85ドル台で推移している。ボリンジャーバンドの+2σ線をこえており、バンドウォークが発生する可能性もある。次の目標抵抗線は86ドル台後半が目安となる。
MACDを分析すると、堅調にヒストグラムが山を形成しており、上昇している。原油価格の上昇は円安にもつながるため、注視したい。また、中東情勢のリスクが一段と増しており、原油は上昇しやすい地合いにあるといえる。
今日の経済指標とイベント(4月3日)
- 18:00(日本時間)、EU消費者物価指数
- 21:15(日本時間)、米ADP雇用統計
- 22:45(日本時間)、米サービス業購買部協会景気指数
- 翌1:10(日本時間)、FRBパウエル議長コメント