原油は大幅下落し、74ドル前半で推移。OPEC+は年後半から減産政策を縮小する方針を示唆。これにより原油の供給が増加するという見通しが立ち、売り圧力が強まった。ダウ平均株価は反落し、ドル円は一時155円台に下落。米長期金利の低下でドル円も下落基調。ゴールドは利下げ観測により2350ドルまで上昇。ユーロドルとポンドドルは続伸し、それぞれ1.09ドル台と1.283ドルを目指している。原油のテクニカル分析では、74ドル前半を下抜ければさらに下落する可能性がある。
原油の日足チャートを分析する。原油はフィボナッチエクスパンションに従って、77ドル後半から74ドル前半まで急落した。OPEC+会合が開催され、年内にも減産を段階的に縮小する計画が示された。世界的に需要減速している中、原油の供給量を増やすことになるため、原油価格は売り圧力を受けることになる。
フィボナッチエクスパンションの161.8%に該当する74.3ドルまで下落し、RSIは36と昨年12月以来の水準となっている。一度は調整があると思われるが、74ドル前半を下抜けすれば、70ドル割れにトライする可能性もある。