市場分析
Jun 4, 2024

原油は大幅下落、OPEC+は減産政策の縮小を示唆

原油は大幅下落し、74ドル前半で推移。OPEC+は年後半から減産政策を縮小する方針を示唆。これにより原油の供給が増加するという見通しが立ち、売り圧力が強まった。ダウ平均株価は反落し、ドル円は一時155円台に下落。米長期金利の低下でドル円も下落基調。ゴールドは利下げ観測により2350ドルまで上昇。ユーロドルとポンドドルは続伸し、それぞれ1.09ドル台と1.283ドルを目指している。原油のテクニカル分析では、74ドル前半を下抜ければさらに下落する可能性がある。

前日価格変動TOP3

  • USDJPY -0.76%
  • GBPUSD +0.51%
  • EURUSD +0.51%

NY市場マーケットハイライト

  • ダウ平均株価は反落、52日MAと90日MAがデッドクロスになるか
  • ナスダックとS&P500は上昇、ISM統計は弱い結果
  • ISMの弱い結果を受けて米長期金利が下落、ドル円は一時155円台に
  • ドル円は上下に推移しながらもやや下落基調、ボリンジャーバンドの中央線を割る
  • ゴールドは反発、利下げ観測が高まり2350ドルまで上昇
  • 原油は大幅下落、74ドル前半で推移
  • OPEC+は年後半から減産政策を縮小する方針、原油の供給増で売り圧力に
  • ユーロドルは3日続伸、直近高値を上回り1.09ドル台で推移
  • ポンドドルも続伸、レンジ高値を上抜け節目の高値である1.283ドルを目指す

原油テクニカル分析

原油の日足チャートを分析する。原油はフィボナッチエクスパンションに従って、77ドル後半から74ドル前半まで急落した。OPEC+会合が開催され、年内にも減産を段階的に縮小する計画が示された。世界的に需要減速している中、原油の供給量を増やすことになるため、原油価格は売り圧力を受けることになる。

【XTIUSD/日足】

フィボナッチエクスパンションの161.8%に該当する74.3ドルまで下落し、RSIは36と昨年12月以来の水準となっている。一度は調整があると思われるが、74ドル前半を下抜けすれば、70ドル割れにトライする可能性もある。

今日の経済指標とイベント(6月4日)

  • 10:30(日本時間)、豪小売売上高
  • 15:30(日本時間)、スイス消費者物価指数
  • 16:55(日本時間)、ドイツ失業率
  • 23:00(日本時間)、米JOLT求職