FRBの解任検討報道とトランプ政権の関税政策懸念がリスクオフムードを強め、ゴールドは史上最高値を更新した。ドル円は円高、ユーロドルは急騰、米株式市場は大幅安となった。
ゴールドは3400ドルを上回り、テクニカル分析では強い上昇トレンドが続くが、10日移動平均線からの乖離と高いADX値から調整売りの可能性も示唆される。
市場は米ドル資産売りが席巻し、安全資産需要が急増している。
前日価格変動TOP3
- XAUUSD +2.85%
- EURUSD +1.05%
- USDJPY -0.86%
NY市場マーケットハイライト
- FRB解任検討という報道がリスクオフムードを高める
- FRB独立性の懸念と関税問題が経済不安をあおる、ダブルパンチ状態
- ドルインデックスは急落、米ドル資産売りが市場を席巻
- 米株式市場は大幅安、米資産への懸念が市場に広がる
- ゴールドは史上最高値更新、リスクオフで安全資産需要が急増
- ゴールドは3400ドルを上回って推移、年初の予想をすでに上回る
- ドル円は円高、140.70円で推移し139.58円の安値を目指す
- ユーロドルは急騰、過去の高値1.148ドルを上回って推移
- ポンドドルは10日続伸、2024年の高値1.3430ドルを目指す展開か
- 原油は3日ぶりに反落、リスクオフの流れで売りが強まる
テクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。10日移動平均線から大きく乖離しており、非常に強い上昇トレンドが形成されている。フィボナッチエクスパンションの161.8%に該当する3430ドル付近に到達しているが、背景にファンダメンタルが大きく関係しているため、弱くなる兆候が見えない状態。

ADXは60に到達している。過去のADXの高値を分析すると、63付近で利益確定や反落の動きが何回かみられる。10日移動平均線から乖離していることからも、調整売りの動きには注意が必要だ。
今日の経済指標とイベント(4月22日)
- 14:00(日本時間)、日銀コアCPI
- 23:00(日本時間)、ラガルドECB総裁講演
- 23:00(日本時間)、欧州消費者信頼感指数