市場分析
May 14, 2024

ドル円はやや上昇、米雇用統計は1年ぶりの高水準

米国の雇用統計は1年ぶりの高水準となり、米国の利下げ観測が後退した。ドル円は151.75円まで上昇したが、為替介入ラインとされる152円付近で上値が重たい。下値は堅く、150円台では買いが強い。ポンドドルやユーロドルは、重要な移動平均線に挟まれた推移だ。ゴールドは急落し、原油は大きな窓を開けた。イスラエルはガザ南部から一部部隊を撤退させた。ドル円の日足チャートは、レンジ相場が続いているが、ブレイクアウトすれば勢いのあるトレンドが発生する可能性がある。

前日価格変動TOP3

  • XAUUSD   +1.7%
  • USDJPY    +0.19%
  • GBPJPY    +0.15%

NY市場マーケットハイライト

  • 米雇用統計は30万人を超える新規雇用者となり、1年ぶりの高水準
  • 米利下げ観測が後退、9月の利下げ織り込み度も100%を割る
  • 要人からも利下げは時期尚早というコメントが相次ぐ
  • ドル円は151.75円まで上昇も、152円に到達できず
  • ドル円は152円が為替介入ラインと考えられており、上値が重たい
  • ポンドドルは長い下ヒゲの陰線が出現、90MAと200MAに挟まれている
  • ユーロドルも200MAが支持線として機能、上値も重く下値も堅い
  • ECB政策決定会合では金利据え置きが予想、総裁会見に注目
  • ゴールドは早朝に急落、2310ドル台で推移
  • イスラエルはガザ南部から一部部隊を撤退、世界から批判を受けての対応か
  • 原油は大きな窓を開ける、86.37ドル台で推移

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は米雇用統計の非常に強い結果を受けても、152円台に到達できなかった。為替介入が強く意識され、積極的に買う動きがない。ただし、下値も堅くなってきており、150円台では買う動きが強くなっている。フィボナッチアークを描画すると、150.50円台が支持線となると予想できる。

【USDJPY/日足】

レンジ相場になってから2週間が経過しようとしており、ブレイクアウトすれば、勢いよくトレンドが発生する可能性がある。

今日の経済指標とイベント(4月8日)

  • 15:00(日本時間)、ドイツ鉱工業生産