米消費者物価指数(CPI)が3ヶ月連続で予想を上回ったことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が後退し、ドル円は一時153.24円の1990年ぶりの円安水準まで急騰した。日本政府による為替介入への警戒感はあったものの、ドル主導の上昇に介入は見送られた。ドル円の日足チャートでは、フィボナッチエクスパンションの100%に当たる154.48円まで上昇する可能性があり、注意が必要とされている。今日は欧州中央銀行(ECB)の政策金利発表や総裁記者会見、米生産者物価指数の発表など、重要な経済指標とイベントが予定されている。
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は米CPIの発表後、152円を突破し、ストップロスを巻き込みながら152.50円まで急騰した。警戒されていた為替介入だが、今回はドル主導の上昇であり、日本政府は介入しづらかったようだ。為替介入がないと判断した相場は上昇し続け、153.25円の高値まで到達した。
フィボナッチエクスパンションを描画すると、100%に該当する価格帯は154.48円となる。様子を見ながら、154円台まで上昇する可能性に注意が必要だ。このフィボナッチエクスパンションは61.8%で機能していることが確認できる。RSIは64であり、上昇の余地はある。