市場分析
May 14, 2024

ユーロドルは下落、ECB総裁は6月の利下げを示唆

ユーロドルは下落しており、ECB総裁のラガルドが6月の利下げを示唆したことが背景にある。一方、米国ではインフレ圧力が高まっており、利下げ時期は後倒しになる可能性が高い。そのため、欧米の金利差拡大を意識した売りが優勢となっている。テクニカル面では、1.070ドルが強い支持帯として機能しているが、これを割り込めばさらなる下落が予想される。ドル高の流れは継続しそうだが、今後の主要経済指標や中央銀行の動向に注目が集まる。

前日価格変動TOP3

  • XAUUSD  +1.36%
  • AUDJPY   +0.46%
  • AUDUSD  +0.44%

NY市場マーケットハイライト

  • 米株価指数は反発、米CPIをうけて下落した株価の押し目買いか
  • ECBは金利据え置きを決定、市場予想どおり
  • ラガルドECB総裁はディスインフレが進行しており、6月の利下げを示唆
  • 米生産者物価指数は11ヵ月ぶりの高水準、利下げ時期は後倒しが濃厚
  • NY連銀総裁は利下げの必要はないとコメント、ドル買いにつながる
  • ドル円は153円台で推移、短期的にはやや上昇の勢いが弱まっているか
  • ユーロドルは下落、ECBとFRBの金利差が拡大するとの意識が拡がる
  • ユーロドルは1.070ドルが強い支持帯として機能、1.07ドルを割ればさらに下落
  • ポンドドルは200日移動平均線を割り込む、さらなる下落に注意が必要な局面
  • USDCADはレンジ相場をブレイクアウト、米ドルの強さに注目
  • ゴールドは2375ドルまで上昇、利益確定売りに注意が必要

ユーロドルテクニカル分析

ユーロドルの日足チャートを分析する。ユーロドルは下落しており、1.0720ドル付近で推移。1.070ドルは過去に反発した価格帯であり、強い支持帯となっている。1.070ドルをブレイクアウトすれば、1.065ドルが次の支持帯と予想する。

【EURUSD/日足】

RSIを分析すると、50で反落した後、現在は41で推移している。RSIが40を割れば下落に勢いが付く可能性がある。欧州と米国の金利差が拡大すれば、ますますドル一強の為替相場になっていきそうだ。

今日の経済指標とイベント(4月12日)

  • 13:30(日本時間)、日本鉱工業生産
  • 15:00(日本時間)、英GDP
  • 23:00(日本時間)、米ミシガン大学消費者信頼感指数