ユーロドルは下落しており、ECB総裁のラガルドが6月の利下げを示唆したことが背景にある。一方、米国ではインフレ圧力が高まっており、利下げ時期は後倒しになる可能性が高い。そのため、欧米の金利差拡大を意識した売りが優勢となっている。テクニカル面では、1.070ドルが強い支持帯として機能しているが、これを割り込めばさらなる下落が予想される。ドル高の流れは継続しそうだが、今後の主要経済指標や中央銀行の動向に注目が集まる。
前日価格変動TOP3
- XAUUSD +1.36%
- AUDJPY +0.46%
- AUDUSD +0.44%
NY市場マーケットハイライト
- 米株価指数は反発、米CPIをうけて下落した株価の押し目買いか
- ECBは金利据え置きを決定、市場予想どおり
- ラガルドECB総裁はディスインフレが進行しており、6月の利下げを示唆
- 米生産者物価指数は11ヵ月ぶりの高水準、利下げ時期は後倒しが濃厚
- NY連銀総裁は利下げの必要はないとコメント、ドル買いにつながる
- ドル円は153円台で推移、短期的にはやや上昇の勢いが弱まっているか
- ユーロドルは下落、ECBとFRBの金利差が拡大するとの意識が拡がる
- ユーロドルは1.070ドルが強い支持帯として機能、1.07ドルを割ればさらに下落
- ポンドドルは200日移動平均線を割り込む、さらなる下落に注意が必要な局面
- USDCADはレンジ相場をブレイクアウト、米ドルの強さに注目
- ゴールドは2375ドルまで上昇、利益確定売りに注意が必要
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドルの日足チャートを分析する。ユーロドルは下落しており、1.0720ドル付近で推移。1.070ドルは過去に反発した価格帯であり、強い支持帯となっている。1.070ドルをブレイクアウトすれば、1.065ドルが次の支持帯と予想する。
RSIを分析すると、50で反落した後、現在は41で推移している。RSIが40を割れば下落に勢いが付く可能性がある。欧州と米国の金利差が拡大すれば、ますますドル一強の為替相場になっていきそうだ。
今日の経済指標とイベント(4月12日)
- 13:30(日本時間)、日本鉱工業生産
- 15:00(日本時間)、英GDP
- 23:00(日本時間)、米ミシガン大学消費者信頼感指数