米消費者物価指数が市場予想を下回り、インフレ抑制が示唆された。FOMCでは年内利下げ回数を1回に変更。ドル円はCPI後に急落するも、その後のショートカバーで下げ幅を減らし、156円台で推移。ゴールドは3日続伸も小幅上昇にとどまり、52日移動平均線が抵抗線として機能。ユーロドル、ポンドドル、豪ドルは上昇。明日の日銀政策決定会合ではドル円の上昇リスクに注意が必要。
前日価格変動TOP3
- AUDUSD +0.86%
- EURUSD +0.64%
- USDCHF -0.36%
NY市場マーケットハイライト
- 米消費者物価指数は2ヵ月連続で減少、インフレ抑制を示唆
- ドットチャートで年内の利下げ回数を1回に変更、25年は4回
- インフレ抑制が示唆されるも、利下げ回数も減少し、市場はやや混乱
- 米株価指数のナスダックは大幅上昇、ダウ平均株価は伸び悩み
- ドル円はCPI直後に急落、FOMC後にショートカバーの動きで下げ幅減少
- ドル円は156円台で推移、RSIは高値切り下がりで下落基調
- ゴールドは3日続伸も小幅上昇、52日移動平均線が抵抗線として機能
- CPI直後にゴールドは急騰も、年内利下げ回数が1回に変更されたことで売られる
- ユーロドルは上昇、ドル売り優勢となり窓を埋める
- ポンドドルと豪ドルも各々上昇、抵抗線を上抜けできず
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は上昇チャネル内で推移しており、52日移動平均線に沿いながら緩やかに安値を切り上げている状況だ。ただし、利下げ予想回数が3回から1回に変更されても急激なドル買いとならなかった。直近高値の157.70円を更新できていない。
明日は日銀政策決定会合が開催され、政策変更は特にないと考えられる。円売りのきっかけになりやすいため、ドル円は上昇チャネル内で推移する限り、上昇のリスクに備えたい。
今日の経済指標とイベント(6月13日)
- 10:30(日本時間)、豪雇用統計
- 21:30(日本時間)、米失業保険申請件数
- 翌1:00(日本時間)、FOMCメンバーウィリアムズ氏コメント