市場分析
Jun 13, 2024

ドル円は一時155円台、米CPIは市場予想を下回る

米消費者物価指数が市場予想を下回り、インフレ抑制が示唆された。FOMCでは年内利下げ回数を1回に変更。ドル円はCPI後に急落するも、その後のショートカバーで下げ幅を減らし、156円台で推移。ゴールドは3日続伸も小幅上昇にとどまり、52日移動平均線が抵抗線として機能。ユーロドル、ポンドドル、豪ドルは上昇。明日の日銀政策決定会合ではドル円の上昇リスクに注意が必要。

前日価格変動TOP3

  • AUDUSD +0.86%
  • EURUSD +0.64%
  • USDCHF -0.36%

NY市場マーケットハイライト

  • 米消費者物価指数は2ヵ月連続で減少、インフレ抑制を示唆
  • ドットチャートで年内の利下げ回数を1回に変更、25年は4回
  • インフレ抑制が示唆されるも、利下げ回数も減少し、市場はやや混乱
  • 米株価指数のナスダックは大幅上昇、ダウ平均株価は伸び悩み
  • ドル円はCPI直後に急落、FOMC後にショートカバーの動きで下げ幅減少
  • ドル円は156円台で推移、RSIは高値切り下がりで下落基調
  • ゴールドは3日続伸も小幅上昇、52日移動平均線が抵抗線として機能
  • CPI直後にゴールドは急騰も、年内利下げ回数が1回に変更されたことで売られる
  • ユーロドルは上昇、ドル売り優勢となり窓を埋める
  • ポンドドルと豪ドルも各々上昇、抵抗線を上抜けできず

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は上昇チャネル内で推移しており、52日移動平均線に沿いながら緩やかに安値を切り上げている状況だ。ただし、利下げ予想回数が3回から1回に変更されても急激なドル買いとならなかった。直近高値の157.70円を更新できていない。

【USDJPY/日足】

明日は日銀政策決定会合が開催され、政策変更は特にないと考えられる。円売りのきっかけになりやすいため、ドル円は上昇チャネル内で推移する限り、上昇のリスクに備えたい。

今日の経済指標とイベント(6月13日)

  • 10:30(日本時間)、豪雇用統計
  • 21:30(日本時間)、米失業保険申請件数
  • 翌1:00(日本時間)、FOMCメンバーウィリアムズ氏コメント