日銀は国債買い入れ額の減額方針を決定し、7月に具体案を示す予定だが、減額計画の先送りによりドル円は一時158円台前半まで上昇した。日銀総裁は7月の追加利上げにも含みを持たせ、市場との対話を重視する姿勢を示した。ドル円は157.70円の高値を上抜けできるかが焦点となる。一方、ゴールドは米生産者物価指数が予想を下回り利下げ観測から上昇し、ユーロドルとポンドドルは政治的な懸念から売り優勢となっている。
前日価格変動TOP3
- XAUUSD +1.24%
- GBPUSD -0.61%
- USDCHF -0.42%
NY市場マーケットハイライト
- 日銀は国債買い入れ額の減額方針を決定、7月に具体案
- 日銀総裁は7月の追加利上げにも含みを持たせる、
- 日銀は1年~2年程度の減額計画を策定、市場との対話を重視
- 減額具体策の先送りで円安に、158円台前半に一時上昇
- ドル円は終値で157円台前半に、157.70円の高値を上抜けできるかが焦点
- ゴールドは上昇、米生産者物価指数が予想を下回り利下げ観測に自信
- 原油は小幅値動き、短期移動平均線と38.2%の間でもみ合い
- ユーロドルはフランスの政治混乱の懸念で売り優勢、包み足が出現
- ポンドドルも現政権である保守党が苦戦の見通しで下落
- ポンドドルは28日移動平均線を割り込み、売り優勢のチャートとなっている
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。RCI(順位相関係数)で分析すると、短期RCIは80付近となっているが、中期は45、長期は74となり80を下回っている。長期RCIが80を下回ったということは、「時間の経過とともに価格が上昇」という相関関係が薄れてきているというシグナルとなる。
移動平均線はパーフェクトオーダーの形を維持しているため、下落基調になったとは判断できないが、157.70円の高値を上抜けできずにいることを考えると、下落リスクにも一定の警戒感は必要だ。
今日の経済指標とイベント(6月17日)
- 18:00(日本時間)、ユーロ圏四半期賃金
- 21:30(日本時間)、NY連銀製造業景気指数
- 翌2:00(日本時間)、FOMCハーカー委員講演