ユーロドルは下落し、1.0799ドルを割り込んだ。これは、ECBが米連邦準備制度理事会(FRB)よりも先に利下げに踏み切ると予想が広がったためである。米経済は底堅い一方で、欧州圏の経済が弱くなっていることが背景にある。ユーロドルの日足チャートでは一目均衡表の雲を下抜け、RSIも44と下向きの流れとなっている。今後の支持線は1.0765ドル、強めの支持線は1.0735ドル付近と予想される。一方、ドル円は151.35円付近で狭い値動きに留まり、ゴールドは2232ドルに急騰し史上最高値を更新した。
前日価格変動TOP3
- XAUUSD +1.72%
- CADJPY +0.31%
- USDJPY +0.30%
NY市場マーケットハイライト
- 米経済指標は良好な結果に、米GDPは予想を上回る
- 米消費者マインド指数は大きく上方修正、個人消費が底堅い
- インフレ期待は低下、米S&P500は最高値を更新
- ユーロドルは下落、ECBがFRBよりも早く利下げに踏み切ると予想が拡がる
- ユーロドルは一目均衡表の雲を下抜け、1.0799ドルを割り込み下落基調
- ドル円の変動は非常に狭い、151.35円付近で推移
- ポンドドルは200日移動平均線を割り込めず、もみ合い
- 豪ドルは下落、0.650ドルが支持線として意識される
- ゴールドは2232ドルに急騰、史上最高値を更新
- ゴールドは米利下げ期待に加え安全資産としての価値も上昇か
- 原油は上昇の兆し、転換線を上回る
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドルの日足チャートを分析する。ユーロドルは一目均衡表の雲を下抜けている。これまで支持線として機能していた1.07990ドルを下回っており、RSIも下向きの流れになっている。ECBが米FRBよりも先に利下げに踏み切るという予想が拡がったことが要因。実際、米経済は底堅いものの、欧州圏の経済は弱くなっている。
RSIを見ると、50を割り込み、44で推移。次の支持線は1.0765ドル、やや強めの支持線としては1.0735ドル付近と予想される。1.0735ドルは直近で3回意識された価格帯である。
今日の経済指標とイベント(3月29日)
- 米・英・欧州・香港・その他主要国は祝日
- 21:30(日本時間)、米個人消費支出価格指数
- 翌0:30(日本時間)、パウエルFRB議長コメント