ドル円が146円台に急伸した。主な要因は、石破首相と日銀総裁の利上げに慎重な姿勢を示すコメント、そして予想を上回る米ADP雇用統計である。これらにより、円売り・ドル買いが加速した。
テクニカル分析では、28日移動平均線が支持線となり、フィボナッチリトレースメントの23.6%を上抜けしている。次の目標は147.20円と148.20円付近で、RSIの回復により150円まで上昇する可能性もある。
他の通貨ペアも円安傾向を示し、原油は下降トレンドが続いている。今後の経済指標として、米失業保険申請件数やISM非製造業指数などが注目される。
前日価格変動TOP3
- USDJPY +1.93%
- GBPJPY +1.90%
- EURJPY +1.75%
NY市場マーケットハイライト
- 米ADP雇用統計は市場予想を上回るサプライズ、米ドルの買戻し
- 石破首相は「追加利上げの環境にない」と発言、円売りの動きに
- 日銀総裁はハト派見解を示唆、円安を加速
- パウエルFRB議長は大幅利下げに慎重姿勢、市場予想が先行しすぎか
- ドル円は143円台から146円台に急伸、米ドル高と円売り要因が重なる
- 原油は下降トレンドラインに上値を抑えられる、一時73ドル台
- ユーロドルはレンジ相場を形成中、1.10ドルが支持線になるか注目
- ゴールドは小幅な値動きにとどまる、2659ドル台で推移
- ADP雇用統計がサプライズ増加となったことで大幅利下げ観測が後退
- 米株価指数は小幅上昇、明日の雇用統計待ち
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は146円台に急伸した。テクニカル的に分析すると、28日移動平均線が支持線となって上昇している。直近高値を上回っており、大陽線で終値を迎えている。また、フィボナッチリトレースメントの23.6%を上抜けしている。
次の目標上値は、月足抵抗線である147.20円、38.2%に該当する148.20円付近と予想する。RSIが50に回復し、90日移動平均線が推移する150円付近まで上昇するシナリオも考慮したい。
今日の経済指標とイベント(10月3日)
- 9:30(日本時間)、Nikkeiサービス業PMI
- 21:30(日本時間)、米失業保険申請件数
- 22:45(日本時間)、米サービス業購買部協会景気指数
- 23:00(日本時間)、米ISM非製造業指数