米経済指標の強弱が混在し、為替市場は方向感に乏しい状況となっている。ADP雇用統計が予想を下回り、ドル安が進行。一方、ISM非製造業指数は予想を上回り、活動拡大を示唆した。注目の米雇用統計を前に、市場は様子見姿勢を強めている。失業率の悪化次第では、0.50%の利下げも視野に入る可能性がある。ドル円は143.50円の支持線を割り込み、141.70円付近が目標となっている。ユーロドルは3日続伸し、転換線を上回るかが焦点となっている。ゴールドは上昇基調にあり、高値更新が注目される。
前日価格変動TOP3
- XAUUSD +0.86%
- EURUSD +0.26%
- GBPUSD +0.25%
NY市場マーケットハイライト
- 米ADP雇用統計は予想を下回る、利下げ観測が高まりドル安に
- 米ISM非製造業指数は予想を上回り活動拡大を示唆
- 米経済指標の強弱がまちまち、ドル円は一時142.80円
- 本日の米雇用統計では失業率に注目、様子見姿勢が拡がる
- 雇用統計が悪化すれば、0.50%の利下げも視野に入るか
- 株価上昇の期待が高まる一方、ドル円にとっては下落要因
- ドル円は143.50円の支持線を割り込む、目標は141.70円付近
- ユーロドルは3日続伸、転換線を上回るかどうかに注目
- ポンドドルも同様に2日続伸、包み足も形成されており転換線に注目
- ゴールドは上昇、転換線を上回って2516ドル台
- ゴールドの焦点は高値更新、2531ドルを超えるかに注目
- 原油は69ドル台、一時反発も戻り売り圧力が強く抑えられる
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドルの日足チャートを分析する。ユーロドルは一目均衡表の転換線に上値を抑えられている。28日移動平均線は上向きとなっており、全体的に上昇基調にあることが確認できる。本日の雇用統計次第だが、ドル安が強くなれば、さらに上昇が見込めるチャートの形だ。
ユーロドルの上値目標は、直近高値である1.12ドルと予想する。ラウンドナンバーでもあり、上回るかどうかが焦点だ。しかし、さらに上値には1.1224ドルの大きな抵抗線がある。できるだけ低い部分の押し目買い戦略が有効か。米雇用統計後の相場に注目。
今日の経済指標とイベント(9月6日)
- 8:30(日本時間)、日本家計調査・消費支出
- 18:00(日本時間)、EU国内総生産
- 21:30(日本時間)、米雇用統計
- 21:30(日本時間)、カナダ雇用統計
- 深夜0時(日本時間)、FRBウォラー氏講演