日銀副総裁のハト派的発言を受け、ユーロ円相場が反発した。副総裁は不安定な状況下での利上げを否定し、円買いが一服した。ドル円も143円台から147円台後半まで上昇。ユーロ円は154円から160円台に回復し、RSIが30を上回った。日経平均株価は一時3万5000円を回復。米株価指数は続落し、ナスダックは200日移動平均線を割り込んだ。ゴールドは5日続落、原油は中東情勢を背景に急騰。ユーロ円の技術分析では、上昇の可能性が示唆されているが、戻り売り圧力も強い。本日の注目は米失業保険申請件数の発表である。
ユーロ円の日足チャートを分析する。ユーロ円は急上昇している。RSIが30を上回り、一般的には上昇を示唆するシグナル。転換線で反落しており、戻り売り圧力はやや強い。日銀のハト派発言で円買いトレードが一服したものの、ズルズルと下落する可能性もある。
ローソク足のパターンを見ると、安値圏で「陰線+十字線+大陽線」の明けの明星の形が出現している。上昇するとすれば、フィボナッチリトレースメントの38.2%に該当する162円付近を目指すと予想できる。