ゴールドの価格が史上最高値を更新し、2558ドルに達した。この上昇は、米国のインフレ率と失業数の影響を受けている。
米国の失業保険申請件数が小幅に増加し、利下げ観測がほぼ変わらない状況が続いている。米国の生産者物価指数は予想をわずかに上回った。市場は米国の利下げペースに注目しており、これが株式市場の上昇要因となっている。
ドル円は3日続落し、141.85円となった。ECBは0.25%の利下げを実施し、ユーロが急上昇した。ゴールドは2527ドルのレンジ相場を突破し、次の抵抗帯は2568ドル~2575ドルとなっている。RSIは65で、まだ上昇の余地がある。
前日価格変動TOP3
- XAUUSD +1.82%
- GBPUSD +0.62%
- EURUSD +0.56%
NY市場マーケットハイライト
- 米失業保険申請件数は小幅に増加、利下げ観測はほぼ変わらず
- 米PPIは予想をわずかに上回る、前月分は下方修正
- 米利下げの準備は整う、利下げペースに市場は注目
- 米株式市場にとっては上昇要因、米株価指数は続伸中
- 日銀委員は2年以内に1%程度への引き上げが必要との見解を示唆
- ドル円は3日続落し141.85円、利下げがほぼ確実視で下落圧力
- ECBは0.25%の利下げを実施、ユーロが急上昇
- ユーロドルは底入れ、押し目を形成し1.107ドルまで上昇
- ポンドドルもユーロドルに連動して上昇、フィボナッチを意識か
- ゴールドは2527ドルのレンジ相場を突破、2558ドルに上昇
- 米利下げ路線が確実視され、ゴールドは2574ドルを目指す
- 原油は2日続伸、69.5ドル台で推移
ゴールドテクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。レンジ相場を形成していたゴールドだったが、失業保険申請件数が増加しており、米利下げがほぼ確実視されるようになった。パウエルFRB議長はインフレ率が徐々に収まってくるという見方を示唆し、インフレ率から失業数に市場の注目はシフトしている。
フィボナッチエクスパンションを描画すると、2568ドル~2575ドルが次の抵抗帯となりそうだ。突破すると、2600ドル、2625ドルと続いていく。RSIは65であり、まだ上昇の余地はありそうだ。ボリンジャーバンドの+3σ線にタッチしたら急落する可能性が高いため、警戒が必要。
今日の経済指標とイベント(9月13日)
- 13:30(日本時間)、日本鉄工業生産
- 23:00(日本時間)、ミシガン大学消費者信頼感指数