ゴールドの価格が史上最高値を更新し、2558ドルに達した。この上昇は、米国のインフレ率と失業数の影響を受けている。
米国の失業保険申請件数が小幅に増加し、利下げ観測がほぼ変わらない状況が続いている。米国の生産者物価指数は予想をわずかに上回った。市場は米国の利下げペースに注目しており、これが株式市場の上昇要因となっている。
ドル円は3日続落し、141.85円となった。ECBは0.25%の利下げを実施し、ユーロが急上昇した。ゴールドは2527ドルのレンジ相場を突破し、次の抵抗帯は2568ドル~2575ドルとなっている。RSIは65で、まだ上昇の余地がある。
ゴールドの日足チャートを分析する。レンジ相場を形成していたゴールドだったが、失業保険申請件数が増加しており、米利下げがほぼ確実視されるようになった。パウエルFRB議長はインフレ率が徐々に収まってくるという見方を示唆し、インフレ率から失業数に市場の注目はシフトしている。
フィボナッチエクスパンションを描画すると、2568ドル~2575ドルが次の抵抗帯となりそうだ。突破すると、2600ドル、2625ドルと続いていく。RSIは65であり、まだ上昇の余地はありそうだ。ボリンジャーバンドの+3σ線にタッチしたら急落する可能性が高いため、警戒が必要。