原油相場が2日連続で大幅高となり、74ドル台から79ドル台まで急騰した。この背景には、バイデン大統領によるロシア産石油への新制裁発動がある。テクニカル面では、200日移動平均線を上回り、RSIは75と極めて強い上昇トレンドを示している。ただし、買われすぎの状態であり、急な相場転換への注意が必要だ。
その他の市場では、米株式市場は小反発、為替市場ではドル円が3日続落で157円台前半、ゴールドは高値圏で下落を示唆する展開となった。
本日の主要経済指標として、豪建築許可件数、EU圏ZEW景況感指数、米コア生産者物価指数の発表が予定されている。
原油は連続大幅高、米国はロシア産石油に新制裁
前日価格変動TOP3
- XTIUSD +2.85%
- XAUUSD -1.01%
- AUDUSD +0.49%
NY市場マーケットハイライト
- 米株式相場は小反発、押し目買いの動きか
- 主な経済指標の発表がなく、テクニカル要因で動く
- ドルインデックスは一時上昇も、陰線で終値を迎える
- ドル円は小幅ながら3日続落、157円の前半で推移
- ポンドドルは一時1.21ドルを割り込む、安値圏で十字線を形成
- ユーロドルも安値更新するが押し目買いが入り陽線で終値となる
- ゴールドは下落、高値圏で包み足を形成、下落を示唆か
- 原油は大幅高、79ドル台に接近
- バイデン大統領が退任間際にロシア産石油への新制裁を発動
原油テクニカル分析
原油の日足チャートを分析する。原油は2日連続で大幅高となっている。わずか2営業日で74ドル台から79ドル付近まで急騰。背景には米国によるロシア産石油への新制裁がある。現在、200日移動平均線を上回っており、ボリンジャーバンドの+3σ線に接近中。
RSIは75となっており、極めて強い上昇トレンドとなっている。200日移動平均線を上回るのは、8月以来となる。やや買われすぎであるため、急な相場の転換に注意したい。
今日の経済指標とイベント(1月14日)
- 9:30(日本時間)、豪建築許可件数
- 19:0(日本時間)、EU圏ZEW景況感指数
- 22:30(日本時間)、米コア生産者物価指数
- 翌5:00頃(日本時間)、FOMCメンバーウィリアムズ氏講演