米国の関税政策の混迷に伴い、ドル安が急速に進行している。米中貿易戦争の緩和期待から米株式市場は上昇したものの、不安感は残り米10年債利回りも上昇した。ドル円は143.55円付近で終値を迎え、ドルインデックスは2024年の安値を割り込んだ。
この流れを受け、ユーロドルは1.15ドルに迫る勢いで上昇。ボリンジャーバンドの+3σ線を大きく上回っており、一時的な反落の可能性はあるものの、基本的にはドル売りを背景とした上昇傾向が続く見通しである。
また、ゴールドは2日連続で最高値を更新し、原油相場も乱高下している。
前日価格変動TOP3
- XAUUSD +1.93%
- XTIUSD +1.79%
- EURUSD +1.52%
NY市場マーケットハイライト
- 米関税政策が混迷、11日にスマホとコンピューターは関税除外と発表
- 13日、ラトニック商務長官は除外は一時的として楽観論に冷や水
- トランプ大統領は14日に詳細を発表するとコメント
- 少なくとも125%の関税率よりは低くなるかと市場は予想
- 米株式市場は一転して上昇、米中貿易戦争が少し緩和されると期待
- 米10年債利回りが急騰、先週の終値が4.5%付近
- ドル円は143.55円付近で終値を迎える、ボリンジャーバンドの-3σ線で反発
- ドル円は2024年の安値139.58円の更新を目指す動き
- ドルインデックスは2024年の安値を割る、米ドルから資金が流出
- ユーロドルは一時1.15ドルに迫る勢いで上昇
- ユーロドルはボリンジャーバンドの+3σ線を大きく上回る
- ゴールドは2日連続最高値更新、+2σ線を上回り3238ドルで推移
- 原油相場も乱高下、一時55ドルに下落も61.5ドルで終値
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドルの日足チャートを分析する。ユーロドルは一時1.15ドルに迫る勢いで上昇した。背景にあるのは急速なドル売り。ドルインデックスが昨年の安値を下回って推移しており、米ドルから資産が流出している。ボリンジャーバンドの+2σ線を上回り、+3σ線にタッチする価格帯で推移しているため、一度は反落する可能性が高い。

しかし、基本的にはドル売りを背景としたユーロドルの上昇は続きそうな雰囲気。RSIは75になっているため、高値追いには注意したい。
今日の経済指標とイベント(4月14日)
- 13:30(日本時間)、日本鉱工業生産
- 20:00(日本時間)、OPEC月次報告