パウエルFRB議長がタカ派的な発言。利下げを急ぐ必要はないとの姿勢を示したことで、ドル円相場は156円前半まで上昇した。米10年債利回りは4.5%付近まで上昇し、金利差拡大を意識した円安ドル高が進行している。
主要通貨ペアの動きでは、USDJPYが0.58%上昇、AUDUSDが0.45%下落、USDCADが0.45%上昇と、ドル高基調が続いている。ドル円は200日移動平均線を支持線として4日連続で上昇し、RSIは63と更なる上昇余地を残している。
ただし、日本政府の円安けん制発言には注意が必要な水準となっている。
ドル円は156円前半に上昇、FRB議長がタカ派コメント
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は4日続伸しており、156円前半まで上昇した。次の主な抵抗線は157.70円付近と予想する。上昇要因は、米金利上昇に伴った金利差拡大を意識した円安ドル高、さらに強い米ドル買いと考えられる。ドル円は200日移動平均線がしっかり支持帯として機能していることを確認してから上昇しているため、トレンドは強い。
RSIは63となっており、まだ上昇余地はある。ただ、日本政府要人からの円安けん制発言には敏感になっているため、今後は注意が必要な価格帯となる。