ドル円相場が1年ぶりの円高水準である139円台に到達した。これは米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅利下げへの期待が背景にある。市場ではドル売り・円高の傾向が強まっており、ドル円の下値目標は136.75円付近とされている。
米株式市場は利下げ期待から小幅上昇した。為替市場ではドル全面安となり、ユーロドルやポンドドルも3日続伸している。ゴールドは小幅続伸、原油相場は供給懸念から上昇した。
ただし、FOMCの結果次第では相場が急変する可能性もあるため、注意が必要である。
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は一時140円割れとなり、139円台まで売られた。FOMCを控えて、市場がドル売り・円高に傾いている。28日MAが意識されており、当面の目標値はフィボナッチエクスパンションの61.8%に該当する136.75円となりそうだ。
GMMAは間隔が徐々に拡がっており、下落基調が強まっていることを示唆。RSIは32となっており、下落圧力の強さを示唆する。ただし、FOMCで本当に0.50%の利下げが実施されるかは分からず、期待が先行する相場となっている。予想外の結果の際には急反発する可能性もあるため、警戒したい。