ドル円相場が1年ぶりの円高水準である139円台に到達した。これは米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅利下げへの期待が背景にある。市場ではドル売り・円高の傾向が強まっており、ドル円の下値目標は136.75円付近とされている。
米株式市場は利下げ期待から小幅上昇した。為替市場ではドル全面安となり、ユーロドルやポンドドルも3日続伸している。ゴールドは小幅続伸、原油相場は供給懸念から上昇した。
ただし、FOMCの結果次第では相場が急変する可能性もあるため、注意が必要である。
前日価格変動TOP3
- AUDUSD +0.82%
- GBPUSD +0.73%
- EURUSD +0.52%
NY市場マーケットハイライト
- ドル円は1年ぶりの円安水準である139円台に、利下げ期待で売られる
- ドル円の下値目標値は136.75円付近、28日MAが意識される
- 米株価指数は小幅上昇、利下げ期待先行で買われる
- スロバキア中銀総裁は次回利下げは12月とコメント
- ユーロドルは3日続伸、押し目安値を形成し再び1.12ドルを目指すか
- ポンドドルも3日続伸、上昇チャネルの上限ラインを目指す
- 豪ドルも上昇、為替市場ではドル全面安となる
- ゴールドは小幅続伸、FOMCを控えて高値圏では買われにくいか
- 原油相場は上昇、リビアやメキシコの生産停止で供給懸念が要因か
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は一時140円割れとなり、139円台まで売られた。FOMCを控えて、市場がドル売り・円高に傾いている。28日MAが意識されており、当面の目標値はフィボナッチエクスパンションの61.8%に該当する136.75円となりそうだ。

GMMAは間隔が徐々に拡がっており、下落基調が強まっていることを示唆。RSIは32となっており、下落圧力の強さを示唆する。ただし、FOMCで本当に0.50%の利下げが実施されるかは分からず、期待が先行する相場となっている。予想外の結果の際には急反発する可能性もあるため、警戒したい。
今日の経済指標とイベント(9月17日)
- 21:30(日本時間)、米コア小売売上高
- 21:30(日本時間)、カナダ消費者物価指数