為替市場では、ポンドドルが反転の兆しを見せている。背景には、米国の利下げ観測が強まる一方、英国は金利据え置きが見込まれ、金利差拡大への期待が高まっていることがある。
GBPJPYが0.82%、GBPUSDが0.54%上昇し、主要通貨ペアの上昇率上位となった。ポンドドルは安値圏での包み足形成が確認され、上昇トレンドへの転換の可能性が出てきた。
今週はFOMC、日銀、英中銀の政策金利発表が予定されており、特に英雇用統計や英中銀の政策金利判断が相場の方向性を左右する重要な材料となる見通しだ。
ポンドドルに反転の兆し、米英の金利差拡大への期待
前日価格変動TOP3
- GBPJPY +0.82%
- GBPUSD +0.54%
- AUDJPY +0.39%
NY市場マーケットハイライト
- 米株価指数は上昇、FOMCでの利下げ観測が追い風に
- NY連銀製造業景況感指数は悪化、サービス業の統計は良好
- 日銀は利上げ見送りが濃厚、円安ドル高を後押し
- ビットコインは窓を開けて急騰、10万6200ドル台
- ユーロドルは2日続伸も小幅な値動きにとどまる
- ポンドドルは上昇し安値圏での包み足形成
- FOMC,日銀、英中銀の政策金利が今週発表予定
- 原油は70ドル台で推移、90日移動平均線にぶつかる
- ポンド円は再び200日移動平均線を上回る、円安に
ポンドドルテクニカル分析
ポンドドルの日足チャートを分析する。ポンドドルは安値圏で包み足を形成し、反転の兆しがある。しかし、26日移動平均線が上値を抑えており、基準線や転換線も上値に控えている。本日の英雇用統計や今週の英中銀の政策金利が大きく影響しそうだ。
米FRBの利下げが確実視されるなか、英中銀は金利据え置きの見通し。ポンドドルは安値も切り上がっているため、反転し、上昇トレンドが発生するシナリオも考えられる。
今日の経済指標とイベント(12月17日)
- 16:00(日本時間)、英雇用統計
- 22:30(日本時間)、米コア小売売上高
- 22:30(日本時間)、カナダ消費者価指数