米FOMCが0.50%の大幅利下げを決定し、市場は一時的に反応した。ドル安が進み、株価指数は上昇したが、パウエル議長の発言後に反転。ゴールドは史上最高値2600ドルを記録後、2560ドル付近まで下落。
ドル円は140円台前半から142.70円まで上昇。ユーロドルは1.12ドルをブレイクできず、ポンドドルは上昇チャネルの上限にタッチ。豪ドルは3日続伸し、原油は反落した。ゴールドの今後の動向は、フィボナッチエクスパンションの61.8%が鍵となる。
ゴールドの日足チャートを分析する。ゴールドは「高値陰線」を形成し、2558ドル付近まで下落している。大幅利下げの発表の後、2600ドルと、史上最高値を更新。しかし、会見後に売り圧力が強まり2558ドルまで下落している。高値陰線が出現した場合、売り圧力が相当強いと判断し、一時的な下落が続く可能性がある。
フィボナッチエクスパンションの61.8%が意識され、反発するかがポイント。反転すれば、2600ドルを上回って2635ドル付近が目標値となる。61.8%を割り込めば、基準線と28日MAが推移する2515ドル付近までの下落も考えられる。