市場分析
Dec 19, 2024

ドル円は155円に迫る、米FRBは金利引き下げもタカ派姿勢

米連邦準備制度理事会(FRB)は0.25%の利下げを実施し、政策金利を4.25%としたが、来年の利下げ予想回数を3回から2回に減らし、タカ派的な姿勢を示した。パウエルFRB議長はインフレデータを注視しながら金融政策を進める方針を示している。

この影響で米株式市場は大きく下落し、ダウ平均株価は10日連続で下落。

為替市場ではドル円が154円台後半まで上昇し、156.90円を目指す展開となっている。日銀の金融政策決定会合では金利据え置きが予想され、米国のタカ派姿勢と日本のハト派姿勢により、さらなる円安の可能性が示唆されている。

ドル円は155円に迫る、米FRBは金利引き下げもタカ派姿勢

前日価格変動TOP3

  • XAUUSD -2.29%
  • AUDUSD -1.88%
  • EURUSD -1.32%

NY市場マーケットハイライト

  • 米FRBは0.25%の利下げを実施し、政策金利4.25%に
  • 来年の利下げ予想回数は2回に、従来は3回を予想
  • パウエルFRB議長は利下げ継続方針も、インフレデータを見極めるとコメント
  • 米株式市場は大荒れ、ダウ平均株価は連続安で10日続落
  • ドル円は154円台後半で推移、日銀会合では金利据え置き予想
  • ドル円は引き続き156.90円付近を目指す可能性あり
  • ゴールドは90日移動平均線を割り込む、2024年2月以来
  • ユーロドルは急落、26日移動平均線で反落し1.035ドルに接近
  • ポンドドルも急落、節目価格の1.25ドルを目指す
  • 豪ドル米ドルも急落、フィボナッチエクスパンションの100%を割り込む

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は26日移動平均線を上回り、154.80円付近で推移。日足の直近高値である156.75円を目指して上昇している。本日は日銀会合も予定されており、金利据え置きになる予定。米FRBのタカ派姿勢と日銀のハト派姿勢が重なり、ドル円は156.75円を更新するかどうかに注目できる。

【USDJPY/日足】

RSIは58となっており、上昇の余地はある。一目均衡表の雲にも入れなかったことから、下値が相当堅くなっていることが示唆されている。日銀会合の結果発表、総裁の記者会見の時間帯は荒れる可能性があり、十分注意が必要だ。

今日の経済指標とイベント(12月19日)

  • 11:30(日本時間)、日銀金融政策発表
  • 12:00(日本時間)、日銀政策金利発表
  • 15:30(日本時間)、日銀総裁記者会見
  • 20:00(日本時間)、英政策金利発表
  • 22:30(日本時間)、米GDP
  • 22:30(日本時間)、米失業保険申請件数
  • 深夜0時(日本時間)、米中古住宅販売戸数