日銀の金融政策決定会合で利上げは見送られ、総裁会見ではハト派的な姿勢が示された。
春闘での賃金上昇率の確認を重視する方針で、利上げは来年春以降になる見通し。これを受けてドル円は154円台から157円後半まで急騰した。日米金利差の縮小が見通せない状況が続いている。
主要通貨ペアでは、豪ドル円、カナダドル円、ユーロ円が大きく上昇し、それぞれ2%前後の値動きとなった。ビットコインは10万ドルを割り込む急落となり、米株式市場も軟調な展開となっている。
ドル円は急騰、日銀は利上げ見送りでハト派会見
ドル円の日足チャートを分析する。日銀会合での利上げ見送りと総裁会見を受けて、ドル円は円安方向に動いた。節目の高値だった156.75円を上回り、ダウ理論による上昇トレンドが発生したことになる。現在、ボリンジャーバンドの+2σ線を上回っている。10日移動平均線が支持線になっていることからもトレンドの強さが分かる。
RSIは63となっており、安定的な上昇基調を維持している。フィボナッチエクスパンションから計測すると、目標価格は159.18円となる。