ゴールドが初めて2700ドル台に到達し、リスク回避の動きで需要が高まっている。イスラエル・ハマス紛争の激化や米大統領選の接戦状況が背景にある。ゴールドは買われすぎ水準に達し、調整売りに注意が必要。
ドル円は150円付近で反落、ドルインデックスは調整相場。ユーロドルは上昇し、豪ドル米ドルは安値を切り上げている。原油は70ドルを割り込み下落。テクニカル分析では、ゴールドは2690ドル付近までの調整の可能性がある。
ゴールドの日足チャートを分析する。ゴールドはボリンジャーバンド+3σ線に接近。また、10MAから約3%乖離している。10MAを基準にしたエンベロープ3%にタッチすると、高い確率で反落している。テクニカル面で考えると買われすぎ水準であるが、ファンダメンタル面で考えるとゴールドの需要はますます高まりそうな材料がそろっている。
2720ドルになり達成感もあることから、新たな材料が出るまで調整売りが強まる可能性がある。一度2690ドル付近の支持帯までの反落の動きに警戒したい。