欧米とロシアの緊張が高まる中、安全資産としてのゴールドが急騰している。フランスがウクライナのロシア領へのミサイル使用を許可したことに対し、ロシアが新ミサイルでウクライナを攻撃。この地政学リスクを受けて、ゴールドと米ドルへの資金流入が加速し、ゴールドは5日間で150ドル上昇し2710ドル付近まで上昇した。
ドルインデックスは8週連続で上昇。一方、ユーロは地政学リスクから売られ、1.05ドルを割り込む展開となっている。原油も中東リスクから65ドル割れに失敗し上昇基調にある。
今後もゴールドは安全資産として選好され、さらなる上昇の可能性が示唆されている。
ゴールドは急騰中、ウクライナを巡る欧米とロシアの応酬が続く
前日価格変動TOP3
- AUDUSD +0.52%
- GBPUSD -0.44%
- EURUSD +0.39%
NY市場マーケットハイライト
- 米英に続き仏がウクライナに対しロシア領へのミサイル使用許可
- ロシア側は反発、新ミサイルでウクライナ攻撃
- ゴールドと米ドルの安全資産に買い、ドルインデックスは8週続伸
- ゴールドは90日移動平均線で反発、5日で150ドル上昇
- ゴールドは4時間足のレンジ上限を上抜け、さらに上昇する可能性
- ドル円は高値圏で2回の陰の包み足、153.35円に注目
- ユーロドルは1.05ドルを割り込み過去の安値1.045ドルも割り込む
- 欧州の地政学リスクを意識してユーロ売りか
- ユーロ円・ポンド円は200日移動平均線が抵抗線となり反落
- NZ円はレンジを下抜け、90円を下抜けすれば勢い強まる可能性あり
- 原油は65ドル割れに失敗し上昇中、中東リスクも意識される
ゴールドテクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。ゴールドはフィボナッチリトレースメントの50%で反発し、90日移動平均線も意識されていることが確認できる。欧州とロシアの対立が深まっているため、安全資産のゴールドに資金が流入。フィボナッチリトレースメントの23.6%を上抜けて2710ドル付近で推移している。
2710ドルは過去の戻り高値であり、意識される価格帯だ。しかし、安全資産としてのゴールドが意識されているため、再び最高値更新を狙う可能性がある。
今日の経済指標とイベント(11月25日)
- 18:00(日本時間)、ドイツ景気予測
- 翌0:30(日本時間)、ECBレーン氏講演