欧米とロシアの緊張が高まる中、安全資産としてのゴールドが急騰している。フランスがウクライナのロシア領へのミサイル使用を許可したことに対し、ロシアが新ミサイルでウクライナを攻撃。この地政学リスクを受けて、ゴールドと米ドルへの資金流入が加速し、ゴールドは5日間で150ドル上昇し2710ドル付近まで上昇した。
ドルインデックスは8週連続で上昇。一方、ユーロは地政学リスクから売られ、1.05ドルを割り込む展開となっている。原油も中東リスクから65ドル割れに失敗し上昇基調にある。
今後もゴールドは安全資産として選好され、さらなる上昇の可能性が示唆されている。
ゴールドは急騰中、ウクライナを巡る欧米とロシアの応酬が続く
ゴールドの日足チャートを分析する。ゴールドはフィボナッチリトレースメントの50%で反発し、90日移動平均線も意識されていることが確認できる。欧州とロシアの対立が深まっているため、安全資産のゴールドに資金が流入。フィボナッチリトレースメントの23.6%を上抜けて2710ドル付近で推移している。
2710ドルは過去の戻り高値であり、意識される価格帯だ。しかし、安全資産としてのゴールドが意識されているため、再び最高値更新を狙う可能性がある。