衆議院選挙で与党が過半数割れとなり、政治的不安定化への懸念から円安が進行。ドル円相場は一時153.88円まで上昇し、その後153.29円で終値をつけた。石破政権は野党との連携を模索する中、市場は金融政策の引き締めが難しくなると判断。株式市場は上昇傾向を示した。
為替市場ではユーロ円が上昇し、ゴールドは3日連続で上昇。一方、原油価格は中東情勢の緩和観測から大幅安となった。ドル円のテクニカル分析では、RSIにダイバージェンスが出現しており、153.30円が重要な節目となっている。
ドル円の4時間足を分析する。ドル円は先週152.30円台で終値を迎えていたが、週明けは153.30円が始値となり、窓を大きく開けた。一時154.88円まで上昇したが、窓埋めの動きとなり、153.29円で終値を迎えている。
RSIを分析すると、明らかに高値が切り下がっており、ダイバージェンスが出現している。153.30円が最後の防衛ラインとなり、戻り売りも相当程度強くなると予想できる。調整の動きを待ちたい。