米感謝祭の休日で市場の流動性が低い中、ドル円相場が200日移動平均線を下回り、上昇トレンドが崩壊した。150円割れが視野に入り、下値には雲チャートが控えている。
他の通貨ペアは、ユーロドルが利下げを織り込んで横ばい、ポンドドルは1.2685ドル近辺で推移。原油は67ドル台、ゴールドは2630ドル台で方向感に欠ける展開となった。
テクニカル分析では、ドル円のRSIが49と下落基調を示し、フィボナッチ分析では143.05円、134.75円が下値目標として浮上している。
前日価格変動TOP3
- USDJPY +0.32%
- GBPJPY +0.31%
- EURUSD -0.15%
NY市場マーケットハイライト
- 米感謝祭の休日のため市場の流動性が低い、本日も米株式は短期取引のみ
- 仏中銀総裁がECBの利下げについてコメント、12月の利下げはほぼ確実
- ドル円は200日移動平均線を割り、直近安値を更新
- ドル円の上昇基調は崩れ、下落相場に転換
- 150円割れが今後は視野に、下値には大きな雲が控える
- ゴールドはほとんど動かず、2630ドル台で推移
- ユーロドルもほとんど動かず、利下げによりユーロの買戻しがあるか
- ポンドドルは節目の1.2685ドルに接近、1.2715ドルが直近高値
- 原油も方向感なし、67ドル付近で推移
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は200日移動平均線を割っている。200MAを割るのは10月下旬以来である。転換線が基準線を下回っており、遅行線も、まもなくローソク足を下回るだろう。雲が下値に控えているが、雲上限価格である148.50円付近まで下落する可能性もある。
RSIが49となっており、下落基調を示す水準で推移。大きなフィボナッチエクスパンションを描画すると61.8%が143.05円、100%が134.75円となっている。下落リスクに警戒したい。
今日の経済指標とイベント(11月29日)
- 米感謝祭(株式短縮)
- 8:30(日本時間)、日本失業率
- 19:00(日本時間)、EU消費者物価指数