フランスの政治混乱を受けてユーロが主要通貨に対して大幅安となった。特にユーロドルは1.05ドルを割り込み、さらなる下落が予想される。背景には野党による不信任案決議やユーロ圏経済指標の悪化があり、ECBの利下げ観測も加わってユーロ売り圧力が強まっている。
ドル円は一時150.70円まで上昇したものの、米利下げと日銀利上げ観測による金利差縮小から円買いが入り149.50円圏で推移。クロス円は主要通貨で雲を下抜けており、売りシグナルが出現している。原油は小幅な値動きが続き、ゴールドは2665ドルが抵抗線となっている。
テクニカル面では、ユーロドルのRSIは38で推移しており下落基調を示唆。直近安値の1.033ドルが下値目標として意識される。
ユーロドルは下落が強まる、フランスが政治混乱
ユーロドルの日足チャートを分析する。ユーロドルは再び23.6%を割って推移しており、1.050ドルを割って終値を迎えた。フランスの政治混乱を背景に、ユーロ売りが進んだ。転換線が支持線として機能しているが、ファンダメンタルを考慮しても、転換線を割るのは時間の問題だろう。
RSIは38で推移しており、下落基調を継続して示唆。直近安値は1.033ドルであり、下値目標となりそうだ。安値を更新してユーロドルがどこまで下落するかに注目したい。