市場分析
Dec 3, 2024

ユーロドルは下落が強まる、フランスが政治混乱

フランスの政治混乱を受けてユーロが主要通貨に対して大幅安となった。特にユーロドルは1.05ドルを割り込み、さらなる下落が予想される。背景には野党による不信任案決議やユーロ圏経済指標の悪化があり、ECBの利下げ観測も加わってユーロ売り圧力が強まっている。

ドル円は一時150.70円まで上昇したものの、米利下げと日銀利上げ観測による金利差縮小から円買いが入り149.50円圏で推移。クロス円は主要通貨で雲を下抜けており、売りシグナルが出現している。原油は小幅な値動きが続き、ゴールドは2665ドルが抵抗線となっている。

テクニカル面では、ユーロドルのRSIは38で推移しており下落基調を示唆。直近安値の1.033ドルが下値目標として意識される。

ユーロドルは下落が強まる、フランスが政治混乱

前日価格変動TOP3

  • EURJPY -0.84%
  • EURUSD -0.72%
  • GBPJPY -0.69%

NY市場マーケットハイライト

  • フランスの政治が混乱、野党が攻勢を強め政権崩壊懸念
  • ユーロ売りが進む、1.05ドルを再び割り込み安値更新を目指す
  • ユーロ圏の指標が軒並み悪化、ECBはさらに踏み込んだ利下げを議論
  • ユーロは不況と政治危機がダブルパンチ、仏の不信任案決議でさらに下落余地
  • ドル円は一時150.70円まで上昇も、戻り売りが強まり149.50円で推移
  • 米利下げと日銀利上げ観測で金利差縮小による円買いが発生か
  • 豪ドル米ドルは0.6450ドルが支持線として機能、レンジ相場を形成
  • クロス円は主要通貨で雲を下抜け、売りシグナルの三役陰転が出現中
  • 原油は小幅な値動きが続く、OPEC+は増産方針を維持か
  • ゴールドは基準線と転換線が重なっている2665ドルが抵抗線

ユーロドルテクニカル分析

ユーロドルの日足チャートを分析する。ユーロドルは再び23.6%を割って推移しており、1.050ドルを割って終値を迎えた。フランスの政治混乱を背景に、ユーロ売りが進んだ。転換線が支持線として機能しているが、ファンダメンタルを考慮しても、転換線を割るのは時間の問題だろう。

【EURUSD/日足】

RSIは38で推移しており、下落基調を継続して示唆。直近安値は1.033ドルであり、下値目標となりそうだ。安値を更新してユーロドルがどこまで下落するかに注目したい。

今日の経済指標とイベント(12月3日)

  • 深夜0時(日本時間)、米JOLTS求職