ドル円相場は大幅な下落を示し、152円台まで下げている。この動きの主因は日銀の金利正常化への期待の高まりであり、賃金上昇の統計がこれを裏付けている。円高傾向は他の通貨ペアにも波及し、特にクロス円で顕著な下落が見られた。
テクニカル面では上昇トレンドラインを割り込み、短期・長期GMMAの重なりや、MACDのマイナス転換から、さらなる下落の可能性が示唆される。支持線は151.37円付近となっている。
一方、ゴールドは最高値を更新し2867ドルまで上昇、原油は中東情勢の影響で下落基調が続いている。
前日価格変動TOP3
- USDJPY -1.1%
- CADJPY -1.09%
- XAUUSD +0.84%
NY市場マーケットハイライト
- 日銀の金利正常化期待が高まり、円高が強まる
- ドル円は152円付近まで下落、上昇トレンドラインを割り込む
- クロス円を含む通貨ペアも下落、対ドルで日本円がトップで買われる
- 米経済指標がさえずドル売りに、ハイテク株が売られる
- 米株価指数は貿易戦争のリスク後退で反発、ハイテク株以外が買われる
- ゴールドは連日市場の高値更新中、2867ドルまで上昇
- 原油相場は下落が続く、ガザ問題や供給量の問題が影響
- ユーロドルやポンドドルは小幅に上昇も、目立った動きはない
- ビットコインはレンジ下限に張り付き、9万6500ドル付近で推移
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は上昇トレンドラインを割り、152円台まで下落している。短期GMMAが長期GMMAに重なっており、今後、明確に下抜けする可能性がある。日本の賃金上昇が統計で裏付けられ、日銀の正常化期待が高まり、円高基調が強まった。

ADXは43,-DIは23となっている。MACDがマイナスに転じたことで、下落基調を裏付けている。今後、さらに下落する可能性があり、直近の支持線は151.37円、150円台後半が予想される。
今日の経済指標とイベント(2月6日)
- 10:30(日本時間)、日銀田村氏発言
- 21:00(日本時間)、英政策金利発表
- 22:30(日本時間)、米失業保険申請件数
- 23:15(日本時間)、英中銀総裁記者会見
- 翌4:30(日本時間)、米FRBウォラー氏講演