トランプ氏の共和党予備選での圧勝を受け、金融市場で大きな動きが見られた。
株式市場では、減税政策への期待からダウ平均が1400ドル以上急騰し、日経平均やナスダックも上昇。為替市場ではドル高が進行し、ドル円は154.65円付近まで上昇。ユーロドルは下落傾向となった。仮想通貨市場も暗号資産関連政策への期待から上昇。
一方、金価格は下落した。ドル円相場は200日移動平均線を支持線として155円突破を目指す展開となっており、トランプ氏の大統領就任(1月20日)までは期待相場が継続すると予想されている。
トランプ大統領圧勝、ドル高・株高でドル円は上昇
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は、トランプ大統領の圧勝により、早々と当選確実が判明したため、ドル高に伴って急騰。151円台から154.50円台まで急騰した。しかし、過去の大統領選挙の相場と比較すると、そこまでボラティリティは大きくならなかった。
200日移動平均線が意識されていることがはっきりしており、上昇継続とみなせるだろう。上値目安は、長期的には160円が意識される。直近では155.30円付近が意識されるのではないかと想定する。以前の2016年はトランプ相場で翌年1月まで円安相場が継続した。今回も円安相場の形成に注目したい。