来週の注目ポイントは、スイス消費者物価指数が0.4%上昇予想、カナダとECBの政策金利がそれぞれ0.25%引き下げ予想、米雇用統計の発表。ユーロとカナダドルの売りが強まる可能性がある。ドル円は円安トレンドが継続し、156.27円付近に支持線がある。ユーロ円は170.60円付近で推移し、ECB利下げ予想に注意。カナダ円は115.40円付近で推移し、政策金利の利下げ予想による下落リスクがある。ゴールドは2285ドル割れに注意。
- スイス消費者物価指数発表予定、前月より上昇し0.4%の予想
- カナダ政策金利発表予定、現在の5.0%から0.25%引き下げ予想
- ECB政策金利発表予定、現在の4.75%から0.25%引き下げ予想
- 米雇用統計が発表、ADPでは前回より減少予想、政府雇用統計では増加予想
- ユーロ売り、カナダドル売りの動きが強まる可能性に注目
- ユーロドルは下降トレンドラインで2回目の反発、1.085ドル付近で推移
- 米ドルカナダドルは下落リスクに注目、200日移動平均線が下値に控える
- ゴールドは天井圏を形成中、2285ドル割れに注意
テクニカル分析
日本の長期金利の1.0%台での推移が継続している。低金利時代が終わりをつげ、金利のある時代に回帰している。しかし、ドル円相場は157円で終値を迎え、結果的には円安トレンドが継続しているのが現実だ。週間では4週間続伸しており、円高トレンドへの転換はみられない。日本の長期金利は上昇しているものの、ドル円相場にはほとんど影響を与えていない。
ドル円は156.27円付近に大きな支持線があり、金曜日はその価格帯で反発して157.26円付近で終値を迎えた。米雇用統計の結果が弱くなればドル売りが強まる可能性がある。
ユーロ円(EURJPY)
ユーロ円の日足チャートを分析する。ユーロ円は金曜日に大陽線が出現しており、円安トレンドが継続していることが示唆されている。ボリンジャーバンドの+1σ線を上抜いており、170.60円付近で推移。平行チャネルを描画すると、上限ラインに張り付いている状態が続いている。
170円台は2000年以降初であり、リーマンショック前の高値169.90円を上抜けて高値を更新した。今週、ECBは利下げ実施が予想されており、利益確定の動きと重なって急落する可能性もある。政策金利発表には注意したい。
カナダ円(CADJPY)
カナダ円の日足チャートを分析する。カナダは今週政策金利の発表を予定している。0.25%の利下げが予想されており、カナダドル売り材料となる。現在は115.40円付近で推移しており、大陽線で週を終えた。100%のフィボナッチエクスパンションに該当するのは116.40円付近となる。ボリンジャーバンドの+1σ線を上回っており、上昇トレンドが継続。政策金利は利下げ実施が予定されており、ユーロ円と同じように下落リスクに注意したい。