来週の最大のイベントは11月5日の米大統領選で、トランプ氏が優勢ながら接戦が予想される。トランプ氏勝利ならドル高円安が進み、ドル円は160円に迫る可能性がある。一方、ハリス氏勝利の場合は円高に振れる可能性がある。
米雇用統計は、ストライキとハリケーンの影響で1.2万人増にとどまり、利下げ観測が高まった。ドル円は一時151円台まで下落したが、153円近くまで回復した。
英中銀は0.25%の利下げが予想され、ポンド安が見込まれる。ゴールドは2790ドルまで上昇後、利益確定売りで10日移動平均線を割り込んでおり、大統領選後は2700ドル前半までの調整が予想される。
Weekly Report【11/03】
注目の経済指標とイベント(11/4~11/8)
米雇用統計は1.2万人増加と非常に低い水準となった。大規模なストライキやハリケーンなどが影響したようだ。一連の発表を受けて、利下げ観測が高まり、米株価指数は上昇。ドル円も一時151円台に下落したものの、153円近くの水準で終値を迎えている。
来週の火曜日は米大統領選挙があり、ボラティリティが非常に大きく、不安定な相場となる。トランプ氏が勝利すれば、トランプトレードつまりドル高円安がさらに進む可能性が指摘されている。場合によっては160円近くまで上昇する可能性もある。
ハリス氏が勝利すれば、トランプトレードの巻き戻しとなるだろうか。円高方面のリスクが高くなりそうだ。いずれにしても予想は難しいため、大統領選当日のトレードは十分注意したい。
ゴールドの日足チャートを分析する。ゴールドは一時2790ドルまで上昇した後、利益確定の動きが強まったようだ。2日続落し、10日移動平均線を終値で割り込んでいる。また、高値圏で「陰の包み足」が出現していることも下落を示唆する。
ゴールドは大統領選の不透明感を背景に上昇してきたため、大統領選の結果が出てイベントを通過したら、調整売りが強まる可能性もある。上昇トレンドラインを描画でき、2700ドル前半まで下落する可能性がある。RSIが50まで下落して、反発するかどうかが焦点。大統領選通過後の動きに注意したい。
ポンドドルは下落している。10日移動平均線を割っており、上昇チャネルの下限ラインに接近。ボリンジャーバンドの-2σ線にタッチしている。来週は大統領選挙があり、米ドルの取引量が大きくなるため予想はしにくいが、英中銀は利下げすると予想されており、ポンド安米ドル高となりやすいのではないかと考える。
下値には200日移動平均線が控えており、1.28ドルが支持線として機能するかどうかが焦点。大統領選後の価格動向を見ながらトレードを検討したい。