来週は仏決選投票、米要人発言、OPEC報告、米CPIなどが焦点となる。米雇用統計では失業率が微増し、ドル円は160円台に下落。テクニカル分析では、ドル円週足に十字線出現、米利下げ観測でドル売り進行。ゴールドは上昇トレンドで2400ドルが次の目標。ポンド円は英総選挙結果で206円台まで上昇、207.30円が次の目標だ。市場は米インフレ指標に注目し、9月米利下げ確率上昇なら158円台後半までの下落も想定される。
ドル円は161.95円の高値を付けたものの、週足では十字線が出現し、始値と終値がほぼ同水準の価格帯となった。背景には米利下げ観測が高まり、ドル売りが進んだことが挙げられる。日足を見ると、一目均衡表の転換線付近に下落しており、再度反発するかが注目されている。
今週は米消費者物価指数が発表される。米雇用統計や他の指標はインフレ低下を示唆しており、9月の利下げ確率が高まった。利下げ確率が高まれば、深押しする可能性があり、158円台後半まで下落するシナリオも考えられる。
ゴールドの日足チャートを分析する。ゴールドに下降トレンドラインを描画する。ウォルフ波動理論を考えた場合、2392ドルの目標値にすでに到達している。雲を上抜けしており、RSIの3つが50を上抜けて57~61付近で推移していることは、上昇を示唆するシグナルと言えるだろう。
今後の上値目標値は2400ドル、2434ドルの高値付近が考えられる。2450ドルを上抜けすれば、史上最高値更新となる。
ポンドの日足チャートを分析する。ポンド円は続伸しており、206円台まで上昇した。英総選挙で労働党が圧勝したことにより、ポンド買いが発生している。次の上値目標値は207.30円を予想する。フィボナッチエクスパンションを描画すると、100%に該当するのは209円であり、上昇する余地はありそうだ。
RSIは短期、中期が70を上回っており、やや過熱感がある。イベントが終わったことで、次の材料を相場は探し始めるかもしれない。急落に注意したい。