来週の主な指標には英GDP、ドイツ消費者物価指数、日銀短観、米製造業PMI、米雇用統計などがある。日本では石破茂氏が新首相に当選し、タカ派の姿勢から円高圧力が強まっている。これを受けてドル円は146円台から142円台に急落、日本株も下落の可能性がある。
週明けはボラティリティ増大が予想され警戒が必要。ゴールドは上昇基調だが調整の可能性もあり、豪ドル円は円高で下落傾向。最重要指標は米雇用統計とされている。
9月27日、日本で与党選挙が開催され、石破茂氏が当選した。10月1日をもって、新首相となる。石破氏は利上げ容認派であり、市場ではタカ派とみなされている。決選投票の対立候補となった高市氏は利上げ慎重派でありハト派だった。1回目の投票では高市氏が優勢だったため、146円まで円安となっていた。
ところが決選投票で石破氏が逆転勝利となり、146円から142円へと急落した。石破氏は金融所得への課税に言及しており、株価先物も夜間取引で2000円以上急落し、週明けの日経平均株価も急落する可能性がある。
ゴールドの日足チャートを分析する。ゴールドは米利下げ観測の高まりとともに上昇基調が継続している。フィボナッチエクスパンションの61.8%で反発したあと、2685ドルまで勢いよく上昇した。目標価格となっていた2635ドルも上回り、次は100%に該当する2720ドル付近が目標上値となる。
ただし、RSIは70に到達し反落している。これまで勢いよく上昇してきているため、調整の売りが強まっている。月曜日は四半期末に該当するため、調整売りの動きに注意が必要だ。
豪ドル円(AUDJPY)
豪ドル円は200日移動平均線と雲上限が抵抗線となって反落している。200日移動平均線は100円付近で推移しており、ラウンドナンバーも意識されたようだ。石破氏の当選を受けて為替相場は全体的に円高基調となっており、豪ドル円でも円高となっている。
RSIも再び50を下回れば、下落基調の水準となる。雲下限と28日移動平均線を下回るかどうかに注目したい。