米ISM製造業指数、米JOLTS求人件数、豪GDP、米ADP雇用統計、米ISM非製造業指数などが発表される。特に注目すべきは12月6日の米雇用統計で、雇用悪化が見られればドル売りのリスクがある。
為替市場では、円高が進行しドル円が一時149.85円まで下落。東京都CPIが予想を上回り、日銀の利上げ観測が高まっている。ユーロ円とポンド円も下落基調が強まっており、それぞれ155円台、186円台への下落も視野に入る展開となっている。
週前半にトランプ大統領がカナダ・メキシコ・中国に対する追加関税方針を表明。為替相場は大きく揺り動かした。大統領に就任する前から、トランプ節が始まっている。今後、為替取引ではトランプ大統領の発言により敏感になると考えられる。
ドル円は154円から150円台に下落し、とうとう150円割れを試す展開となっている。200日移動平均線を割り込み、雲に間もなく突入する可能性がある。
ユーロ円の日足チャートを分析する。ユーロ円は雲を下抜けて、下落基調が強まっている。158.15円付近の支持線で反発はしたものの、戻りは鈍い。遅行線がローソク足を下抜け、転換線も基準線を下回っており、ローソク足が雲を下抜けている。これで「三役陰転」の下落シグナルが点灯することになる。
RSIは38で推移しており、目安となる30までは余裕がある。158円を割り込めば、155円台も視野に入ってくるだろう。
ポンド円の日足チャートを分析する。200日移動平均線を割り込み、ローソク足が雲下限ラインに接近。割れるかどうかを試しているところだ。ユーロ円と同じように円買いが強まっており、過去の安値水準である189円を割るかが焦点だ。
RSIは41となっており、RSIも一貫して下落している。190円を割り込めば、186円台への急落も考えられる。