来週の重要な経済指標とイベントを要約する。最も注目されるのは米消費者物価指数(CPI)で、前年比+2.4%が予想されている。FRBは2会合連続で利下げを実施し、市場はインフレ率の低下を予想している。
為替市場ではドル円がFRBの利下げにより152円台まで下落。ユーロドルは1.07ドル付近で推移し、大陰線やはらみ足などのテクニカルパターンから下落傾向が示唆される。原油は70ドル付近で推移し、上昇トレンドラインが支持線として機能している。
Weekly Report【11/10】
注目の経済指標とイベント(11/4~11/8)
ドル円は大統領選当日は大きく上昇したが、FRBの利下げを受けて円が買われている。政府関係者による円安けん制発言も多少の影響を与えたかもしれない。ドル円は152.60円付近で推移。
トランプ氏の当選によって、2025年の利下げ予想回数が減っている。そのため、現在は一時的に下落しているドル円やゴールドも、買い支えられると予想できる。しばらく、長期的な目線はドル高を維持したいので、押し目買いが狙い目か。
ユーロドルの日足チャートを分析する。ユーロドルは-2σ線にタッチしている。大統領選当日は200日移動平均線を割り込み、大陰線を形成。その後、反発したが、ボリンジャーバンドの-1σ線が抵抗線となり、バンドウォークを形成する予兆とみなせる。再度、包み足を形成し、1.07ドルのラウンドナンバーまで下落している。
1.07ドルを割り込んだ場合、フィボナッチエクスパンションの61.8%の1.066ドルが支持線目安となる。
原油の日足チャートを分析する。原油は200日移動平均線で反落後、66ドルまで下落。その後、反発し、現在は70ドル付近で推移している。上昇トレンドラインが支持線として機能しており、来週の動きで下抜けするかどうかが焦点。
RSIが50で反落し、47付近で推移。戻り高値売りが入っている可能性もある。過去の傾向を見ると、ボリンジャーバンドの-2σ線まで下落すると反発という関係がある。来週は上昇トレンドラインをブレイクアウトするかどうかに注目したい、