注目の経済指標とイベント(8/12~8/16)

来週は多数の重要経済指標発表が予定されている。市場では日経平均株価が大幅下落後35200円台へ持ち直し、米CPIに注目が集まる。インフレ率低下でドル円の円高圧力となる可能性がある。ポンド円は転換線まで上昇見込み、ユーロドルはレンジ相場を形成中。テクニカル分析においてはドル円、日経平均株価、ポンド円の動向が注目される。

  • 日経平均株価が大暴落も、下げ幅縮小し35200円台付近で推移
  • 米CPIが発表予定、予想では前年比と同率で前月比よりやや上昇
  • NZは政策金利を発表予定、金利据え置き予想
  • 英経済指標が多数発表予定、ポンドドルはレンジ相場内で推移
  • ポンド円は転換線まで上昇する可能性あり、押し目買いに期待
  • ユーロドルはレンジ相場を形成中、1.10ドルがレンジ上限

テクニカル分析

ドル円は146.65円付近で推移している。転換線が抵抗線となり、148円より上値は重たい印象がある。来週は米CPIが発表され、9月利下げの決定打となるかどうかに注目だ。インフレ率が下がっていることが確認されれば、ドル円にとっては円高圧力となる。一時的に売られすぎ相場が修正された局面となり得る。

来週の相場では転換線を上回って200日移動平均線に接近するかどうかに注目したい。

日経平均株価(JPN225) 

日経平均株価は「陰線+十字線+陽線」の形が出現し、上昇シグナルが出現。さらに、一目均衡表の転換線が抵抗線から支持線に変化していることも、大きな注目ポイントとなる。売られすぎ相場となっていたため、押し目買いが入っているようだ。今後の上値抵抗線としては基準線と下落基調の半値に該当する36500円が挙げられる。

現在が戻り高値を形成しているのか、また上昇基調に向かっていくのかは明確ではない。2つのシナリオを考えて、慎重に取引したい。

【JPN225/日足】

ポンド円(GBPJPY)

ポンド円の日足チャートを分析する。ポンド円は陽線の包み足を形成し、フィボナッチリトレースメントの23.6%を上回って推移している。また、RSIも30を上回ったため、下落の勢いは一服している。しかし、上値には200日移動平均線、転換線が控えており、上値は重たい。また、日銀はハト派発言をして市場を安定させたが、利上げ方向には変わりがない。

そのため、転換線や38.2%が次の戻り売り高値として意識される可能性がある。200日移動平均線は強い抵抗線となりそうだ。

【GBPJPY/日足】