来週の注目経済指標とイベントを列挙。10月14日のOPEC月次会議から始まり、18日の米住宅着工件数まで多数の指標発表が予定されている。
米10年債利回りが4.10%に上昇し、ドル円は150円台に迫る。米雇用統計が好調で、インフレ率も予想外に上昇。年内の大幅利下げ予想は後退し、金利据え置き案も浮上。
ゴールドは上昇基調だが、調整の可能性にも注意。ユーロ円はフィボナッチリトレースメントの50%ラインに接近。全体的に円安リスクに警戒が必要な状況である。
ドル円は150円台に迫る勢いだ。きっかけとなった米雇用統計が市場予想を10万人も上回る極めて良好な結果に。それに伴って、米インフレ率も予想外に上昇したことが先週確認された。年内の大幅利下げを予想していた市場だが、金利据え置き案も浮上している。
米金利は4.1%付近に上昇している。4.1%は過去に何度も意識されたラインであり、激しい攻防が予想される。米金利上昇も一服する可能性がある。
ドル円は150円台に迫っており、フィボナッチリトレースメントが強く意識されている。今後、150.60円~150.95円を目指す可能性があるため、円安リスクに注意したい。
ゴールドの日足チャートを分析する。ゴールドは26日移動平均線が意識されているようだ。過去に52日移動平均線で反発し上昇トレンドを形成。現在は、トレンドが強くなっており、26日移動平均線が意識されるようになっている。直近でも26日MA付近で包み足を形成し反発している。
RSI(14)も50で反発し、上昇基調が強いことが示唆されている。ただし、週足を見ると、週足RSI(14)が80に到達している。米金利も4.1%に上昇し、調整の反落もあり得るラインに到達している。調整の動きには十分注意したい。
ユーロ円の日足チャートを分析する。ユーロ円はフィボナッチリトレースメントが意識されている。8月から9月にかけての下落トレンドにフィボナッチリトレースメントを描画すると、38.2%で反発し、現在は50%(半値)に該当する164.90円に接近している。
38.2%で反発し、「レジサポ転換」している。米金利の動き次第ではあるが、金利据え置き案が市場に広がれば、さらなる円安リスクに注意が必要だ。