7月15日から19日までの週の注目経済指標とイベントが列挙されている。主な指標には、米国の小売売上高、各国の消費者物価指数、ECBの政策金利発表などが含まれる。為替市場では、ドル円が161円台から157円台に急落し、為替介入の観測が広がっている。米CPIの予想外のマイナスがドル売りを促進し、当局の介入がそれを加速させた。テクニカル分析では、ドル円の52日移動平均線が支持線として機能しており、上昇チャネル内での推移が続いている。ユーロ円も急落し、レートチェックの報道がある。ゴールド市場では、利下げ観測の高まりによる上昇の可能性。
ドル円は161円台から157円台に急落。米CPIが予想外のマイナスとなったことでドル売りとなったが、「追い打ち介入」が実施され、157.87円で終値を迎えている。前回と比較すると小規模だったが、ダブルトップが形成された。
現在は、過去に何回も反発している52日移動平均線が支持線として機能している。また、上昇チャネル内で推移しており、下落基調への転換かどうかは確信が持てない。
押し目買いが入るか、52日MAや上昇チャネルを割って下落するかに注目したい。
ユーロ円の日足チャートを分析する。ユーロ円は175円から171円台まで急落している。金曜日にユーロ円のレートチェック報道があった。クロス円でも為替介入の可能性があり、警戒されている。ユーロ円は17日続伸するなど、円安が急激に進んでいた。利下げ路線への転換を契機に、52日移動平均線が推移する170.15円付近まで下落する可能性がある。
52日MAを終値で下回るようであれば、166円台まで急落するシナリオも考えたい。
ゴールドの日足チャートを分析する。ゴールドは利下げ観測が高まると、一般的には上昇する。ゴールドのテクニカル的な注目点は「ヘッドアンドショルダーの失敗」となるかどうかである。1つ目の山(ショルダー)の高値は2430ドル、2つ目の山(ヘッド)の高値は2450ドルである。
2280ドルがネックラインとなって3回反発しており、現在は2410ドル付近。利下げ観測の高まりによって、2430ドル、2450ドルを超えて史上最高値を更新するようであれば、上昇に勢いが付きそうだ。2434ドル、2454ドルには大きな抵抗帯もある。
ADXは50となっており、+DIも27と上昇基調が発生していることが確認できる。