今週の注目イベントとして、12月18日のFOMC会合と12月19日の日銀金融政策決定会合が挙げられる。FOMCでは利下げが予想されており、FRB議長の発言と金利見通しが注目される。日銀については利上げ観測が後退しており、1月か3月以降の利上げかで予想が分かれている。
為替市場ではドル円が雲の上限価格で反発し、基準線を上回っている状況だ。日銀が利上げを見送れば154円台、157円台への上昇が予想され、1月の利上げ観測も後退すれば160円台も視野に入る。
経済指標では、米国のPPIが上振れする一方で労働市場の弱さが見られ、日本の物価は2.0%超が継続している。また、スイスの大幅利下げやEUの利下げなど、欧州圏の経済は弱い状況が続いている。
ドル円は雲の上限価格で反発し、基準線を上回っている。200日移動平均線を上回っていることも上昇基調を示唆する。ドル円はFOMCと日銀政策決定会合によって方向性が大きく変わる。
日銀が利上げを見送れば、ドル円は154円台、157円台へと上昇する可能性がある。日銀総裁の会見で、1月の利上げ観測も後退すれば、ドル円は160円台に再トライするというシナリオも考える必要がありそうだ。今週の19日は特に重要なので注目したい。
ポンド円の日足チャートを分析する。ポンド円は大きな上昇チャネルのなかを推移しているが、移動平均線が上値を抑えており、どちらかと言えば下向きの圧力を受けている。特に26日移動平均線が抵抗線として機能している。
現在はまだ200日移動平均線の下側で推移しているが、日銀の利上げ見送りによって円安に傾きやすくなると考えられる。今年最後の大イベントを控えており、来週はクリスマスになるため、ポジション調整の動きも活発になると思われる。上昇チャネルを下抜けするかどうかに注目したい。
フィボナッチエクスパンションの61.8%が意識されており、一度61.8%まで回復したが、戻り売り圧力によって大きなヒゲを形成している。上値の重たさが確認されたことで、100%に該当する0.6275ドルを今後目指す可能性がある。
26日移動平均線が下向きになっており、90日移動平均線が200日移動平均線を下回るかどうかも、下落の勢いに影響すると考える。