注目の経済指標とイベント(6/17~6/21)

今週は豪州、スイス、イギリスの政策金利発表があり、現状維持が予想されている。日銀は国債買い入れ額の減額方針を示したが、具体的な金額は示さず、1~2年かけて実施するとのこと。ドル円は一時158円台まで上昇したが、その後157円前半に反落した。フランスでは右派勝利の可能性があり、EU脱退観測からユーロ売りが強まっている。ドル円・ユーロ円ともに52日移動平均線が支持線として機能しており、今後の展開が注目される。

  • 日銀は国債買い入れ額の減額を発表、1~2年かけて減額実施
  • 7月の政策金利利上げに含みを持たせるも、今回は動かず
  • 豪・スイス・英政策金利発表、各々現状維持が予想
  • 英・カナダの小売売上高が発表予定、各国の景気動向に注目
  • ドル円は一時158.25円まで上昇、その後157円前半に反落
  • フランスの政治不安が高まる、右派勝利の場合はEU脱退の可能性
  • 世論調査では右派が優勢、ユーロドルは売りが強まる
  • ゴールドは上昇、リスク回避の動きで2330ドル付近に上昇

テクニカル分析

ドル円は一時158円台まで上昇。日銀は国債買い入れ額の減額方針を決定したが、具体的な金額は示さなかったため、円売りに傾いた。その後の日銀総裁記者会見で「1~2年かけて相応の規模の減額」というコメントがあり、157円台前半に下落するという行って来いの相場となった。

ドル円(USDJPY)

ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は157.70円の高値を上抜けできなかった。158円台に突っ込んだが、国債減額方針の決定と、円安に関する発言を受けて157円台に戻った。52日移動平均線が支持線として機能している。米景気動向の鈍化が確認されれば、利下げ観測が高まり、ドル円も売り圧力が強まる。

157.70円の高値、もしくは52日移動平均線割れに今後、注目したい。

【USDJPY/日足】

ユーロ円(EURJPY)

ユーロ円の日足チャートを分析する。ユーロ円は売り圧力が急速に高まっている。フランスのEU脱退可能性が浮上し、ユーロには逆風だ。円についても、国債減額方針、利上げなどが控えており、今後、クロス円相場は難しい展開となりそうだ。

ユーロ円も52日移動平均線が支持線として機能している。フランスの世論調査や選挙結果がユーロ相場に大きな影響を与えそうだ。今後の展開に注目したい。

【EURJPY/日足】