今週は豪州、スイス、イギリスの政策金利発表があり、現状維持が予想されている。日銀は国債買い入れ額の減額方針を示したが、具体的な金額は示さず、1~2年かけて実施するとのこと。ドル円は一時158円台まで上昇したが、その後157円前半に反落した。フランスでは右派勝利の可能性があり、EU脱退観測からユーロ売りが強まっている。ドル円・ユーロ円ともに52日移動平均線が支持線として機能しており、今後の展開が注目される。
ドル円は一時158円台まで上昇。日銀は国債買い入れ額の減額方針を決定したが、具体的な金額は示さなかったため、円売りに傾いた。その後の日銀総裁記者会見で「1~2年かけて相応の規模の減額」というコメントがあり、157円台前半に下落するという行って来いの相場となった。
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は157.70円の高値を上抜けできなかった。158円台に突っ込んだが、国債減額方針の決定と、円安に関する発言を受けて157円台に戻った。52日移動平均線が支持線として機能している。米景気動向の鈍化が確認されれば、利下げ観測が高まり、ドル円も売り圧力が強まる。
157.70円の高値、もしくは52日移動平均線割れに今後、注目したい。
ユーロ円の日足チャートを分析する。ユーロ円は売り圧力が急速に高まっている。フランスのEU脱退可能性が浮上し、ユーロには逆風だ。円についても、国債減額方針、利上げなどが控えており、今後、クロス円相場は難しい展開となりそうだ。
ユーロ円も52日移動平均線が支持線として機能している。フランスの世論調査や選挙結果がユーロ相場に大きな影響を与えそうだ。今後の展開に注目したい。