今週は多数の要人発言、イスラエルと米国の関係悪化によるリスク上昇、英中銀のハト派増加、米消費者物価指数に注目。ドル円が155円台に上昇、ゴールドも地政学リスクから上昇基調にあります。米ドルは全般的に弱含み。テクニカル面では、ドル円は円安基調が強く、ユーロ円と豪ドル円も上昇トレンドにあり、さらなる高値更新の可能性が示唆されている。
ドル円は153.60円まで下落後、急反発して上昇。何回も意識されている28日移動平均線を終値で割らずに、押し目買いが強くなった。為替介入の影響が薄れ、日米金利差というファンダメンタルに注目が集まる。ただ、上昇の勢いがやや衰えつつある。156.80円を上抜けするまでは、下落リスクにも一定の警戒感を保ちたい。
日銀の国債買い入れ額減額が報じられ、「量的引き締め(QT)」観測が高まった。長期金利が0.94%に上昇したことで、日米金利差が今後縮小に向かう可能性があると意識され、円安の勢いがやや落ち着いた可能性がある。今後の日銀の市場操作に注目したい。
ポンド円の日足チャートを分析する。ポンド円は一目均衡表の基準線で反発し、197.75円で推移している。ポンド円の直近高値は200.55円付近であり、200円の大台を超えている。今週は英国の経済指標が発表予定であり、英中銀総裁のコメントが注目される。
上昇トレンドが継続しており、197.90円の節目の高値を上抜けすると、200円台にトライする可能性がある。RSIは62となっており、上昇余地がある。
カナダ円の日足チャートを分析する。カナダ円は28日移動平均線が支持線として機能している。ローソク足の組み合わせを見ると、「陰線+たくり足+陽線」の形になっており、押し目買い意欲が強い。
中東情勢が不安定化しており、世界中の経済が減速しているものの、原油買い意欲が貯まりつつある。カナダドルも買われやすい。直近高値114.80円を上抜けするタイミングに注目したい。