注目の経済指標とイベント(10/21~10/25)

来週の経済指標とイベントの予定を紹介。日銀コアCPI、各国中央銀行総裁の講演、米原油在庫量、カナダ政策金利などが注目される。

金価格が2700ドル台に到達し、ボリンジャーバンドを上回る。要人発言が多数予定され、利下げに対する姿勢が注目される。日銀は金利据え置きの見通し。

米FRB関係者からは利下げ慎重姿勢のコメントが相次ぐ。ドル円は150円台に突入し、日米金利差が再び意識される。米大統領選挙の情勢がますます注目されるようになる。

Weekly Report【10/20】

注目の経済指標とイベント(10/21~10/25) 

  • ゴールドが初の2700ドル台、ボリンジャーバンド+2σ線を上回る
  • 来週は要人発言が多数予定、各要人が利下げに対してどこまで積極的か
  • 日銀は今月は金利据え置きとの報道、大統領選を見極める見通し
  • 米FRB関係者から利下げ慎重姿勢のコメントが相次ぐ
  • ドルインデックスは調整の動き、相場の値固め
  • 米大統領選挙まで3週間を切る、トランプ大統領の復権を見越した動きも
  • 原油は値崩れ、70ドルを割り69ドル台に

テクニカル分析

ドル円は7月下旬以来の150円台に突入した。米金利上昇を背景に、金利差が再び意識されるようになった。日銀は利上げに慎重姿勢を示し、FRBは利下げに慎重姿勢を示すコメントが相次ぎ、かつての日米金利差が再び意識されるようになったようだ。

米株価指数は最高値を更新しており、米小売売上高も強い結果だった。インフレ率も上昇し、失業率も改善。米FRBは大幅利下げどころか、利下げする理由がない状況ではないかとも考えられる。今後は米大統領選の世論調査や情勢がますます意識されるようになるだろう。トランプ大統領が優勢だとドル高になりやすい。

ポンド円(GBPJPY)

ポンド円の日足チャートを分析する。ポンド円は高値は抑えられているが、安値は切り上がっており、アセンディングトライアングル(上昇型トライアングル)を形成している。195円前半で推移しており、195.96円付近に月足の抵抗線がある。

196.25円を上抜けすると、197.15円付近を目指して上昇する可能性がある。197.15円はフィボナッチエクスパンションの61.8%に該当する価格帯だ。

【GBPJPY/日足】

ドル円(USDJPY) 

ドル円の4時間足チャートを分析する。ドル円は高値は更新しているものの、上昇の勢いが弱くなっており、4時間足MACDはダイバージェンスシグナルが出現している。150円台は非常に重たい。米金利上昇やドル高も調整売りがあり、先週金曜日は下落したものの、押し目買い意欲も強い。

米大統領選がより意識される期間に入ろうとしている。トランプ候補が優勢という報道があり、市場も織り込み始めている。トランプ氏の政策を見る限り、ドル高になると考えられ、ポジション保有の動きもある。慎重に取引をしたい。

【USDJPY/日足】