主な指標には、EU製造業PMI、米サービス業PMI、豪政策金利発表、米消費者信頼感指数、日銀コアCPI、米GDP、米失業保険申請件数が含まれる。要人発言ではFOMC委員、ECB高官、米FRB議長、米財務長官の発言が予定されている。
市場動向では、米FRBが0.50%の大幅利下げを実施。日銀と英中銀は金利据え置きを決定。ドル円は143.90円に上昇し、28日移動平均線が抵抗線となっている。ゴールドは史上最高値を更新中。
為替市場では、ポンド円が200日移動平均線に接近し、ユーロドルは高値更新が注目される。週後半は要人発言が多く、各国の金融政策に注目が集まる。
ドル円は143.89円で終値を迎えている。米FRBが大幅利下げを実施し、金利差縮小で円高になるかと思われたが、FRB議長が今後も0.50%の利下げを期待するべきではないとコメントし、ショートだった相場が巻き戻された。
為替相場全体ではドル安となったが、ドル円は日銀の利上げ慎重姿勢が影響してか、円安に傾いた。
ドル円の日足チャートを分析する。28日MAが抵抗線として機能しており、上回るかどうかが焦点となる。大イベントを通過したことで、市場は次の材料探しを始めるだろう。引き続き米雇用関係の統計に敏感になると予想する。
ウェッジを形成しており、RSIの安値が切り上がっているにもかかわらず相場の高値が切り下がっている「ダイバージェンス」が確認できる。28日MAを上抜けてしまうと、可能性としては200日MAを目指す可能性もある。
米GDPや失業保険申請件数、FRB議長やFOMC関係者のコメントに注目だ。
【USDJPY/日足】
ポンド円の日足チャートを分析する。ポンド円ではネックラインが確認でき、ダブルボトムを形成中の可能性がある。ネックラインの抵抗線と同価格帯に上値に控えるのが200日MAと雲だ。
ファンダメンタル的に考えると、英中銀は金利据え置きを決定し、米FRBは利下げを決定したため、金利差が拡大することになる。この場合、ポンド高ドル安となる。英国と日本の金利差は維持されるため、ポンド円は相対的に買われやすくなる。
200日MAと雲を上抜けできるかが注目だ。
【GBPJPY/日足】