来週はクリスマス休暇により年間で最も取引量が少なくなる週である。12月25日はFX取引が制限される。
市場環境では、FRBは来年の利下げ予想を2回程度とし、タカ派的姿勢を維持している。一方、日銀は利上げを見送り、春闘での賃金上昇の継続性を確認するまでは慎重な姿勢である。この日米金融政策の方向性の違いから、ドル円は円安方向へ進み157.50円に接近している。
ポンド円は198.95円まで上昇後、ボリンジャーバンド+3σ線で反落したが、上昇チャネル内での動きを継続している。ユーロ円も大陽線を形成し、複数の移動平均線を上抜け、RSIも54まで上昇し上昇基調が強まっている。
米FRBはタカ派姿勢、日銀はハト派姿勢を示した。米FRBによる来年の利下げ回数が減少し。一方、日銀は賃金の上昇継続性を確認するため、春闘の結果を重視する姿勢を強調。日米金利差が縮小する期待が薄れ、円売り相場となっている。
為替市場では、総じて円安が進行。クロス円を含め、大きく円安方向に動いており、テクニカル的にも重要局面を迎えている。
ポンド円の日足チャートを分析する。ポンド円は10日移動平均線と52日移動平均線が支持線となり、一時198.95円に上昇した。ボリンジャーバンドの+3σ線で反落したものの、大陽線には違いない。
現在も大きな上昇チャネル内を推移しており、安値も切り上がっていることから再度200円台を狙うシナリオもある。目先の上値目標値は199.08円と予想する。
ユーロ円の日足チャートを分析する。ユーロ円は大陽線を形成。10日、52日、240日移動平均線を一気に上抜け、月足抵抗線の163.57円付近まで上昇した。ユーロ円で注目したいのはRSI。
RSIは50を上抜け、54に上昇。上昇基調を示す水準に再び回復した。ユーロ円は今後165.20円まで上昇する可能性がある。