注目の経済指標とイベント(11/25~11/29)

市場では、ゴールドが5日連続上昇し、2530ドルから2710ドル付近まで急騰した。背景には米英仏がウクライナへの長距離ミサイルのロシア領内使用を許可したことによる地政学的緊張の高まりがある。

為替市場では、ユーロドルが1.033ドル付近まで下落し、ドル円は上値が重い展開が続いている。米国では感謝祭で後半は株式市場が休場となる。また、12月の日銀会合やFOMCに関する発言に市場が敏感に反応している状況だ。

Weekly Report【11/24】

注目の経済指標とイベント(11/25~11/29) 

  • ゴールドが急騰中、5日続伸で週足で陽の包み足
  • 米英仏が長距離ミサイルのロシア領への使用許可
  • ロシアは欧州領土へのミサイル攻撃の脅し、緊張が深まる
  • イスラエル首相へのICCによる逮捕状も発布、欧州内で対応分かれる
  • 週の後半は米感謝祭、米株式市場は週の後半は休場
  • 12月の日銀会合やFOMCに関するコメントに市場は敏感

テクニカル分析

ゴールドが急上昇している。ゴールドはフィボナッチリトレースメントの50%で反発した後、2530ドル付近から2710ドル付近に上昇している。背景としては、ウクライナ紛争をめぐる新たな緊張が起因している。米英仏はウクライナへ提供した長距離ミサイルを、ロシア領内へ使用することを許可した。

ロシア側は、欧州への攻撃という言葉を用いて、対立姿勢を示唆。ロシアと欧州側の緊張が非常に高まっており、安全資産のゴールドが買われている。

ユーロドル(EURUSD)

ユーロドルの日足チャートを分析する。ユーロドルは1.05ドルを割り込み、2023年9月末の最安値である1.045ドルを割り込んで下落している。欧州の経済が予想以上に悪化しているほか、ロシアとの地政学リスクも意識され、ユーロ売りが強まっているようだ。先週末は1.033ドル付近まで売り込まれており、今後も売りが強まりそうだ。

具体的にはフィボナッチエクスパンションの161.8%に該当する1.020ドル付近を目指すと予想できる。

【EURUSD/日足】

ル円(USDJPY)

ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は高値圏で2回連続で陰の包み足が出現しており、転換線を割り込んでいる。上値が重い展開が続いており、上昇の勢いもなくなってきている。

今後意識したい安値はフィボナッチリトレースメントの61.8%に該当する153.40円だ。61.8%を割り込めば基準線が目安となる。基準線を割り込めば、150円割れも視野に入ってくるため、動きに注意したい。

【AUDJPY/日足】