為替市場では円安ドル高が顕著で、ドル円は157.92円を突破して158.08円まで上昇。日銀の総裁会見がハト派的だったことから、1月の利上げ期待が後退し、年末にかけて160円を試す展開も予想される。昨年末の141.03円から大幅な円安水準での年末が見込まれる。
クロス円も円安傾向が強く、特にポンド円は10日・200日移動平均線のゴールデンクロスと雲の上抜けで、強い上昇トレンドを形成。直近高値199.70円を目指す展開が予想される。
一方、ビットコインは調整局面に入り、108,400ドルの高値から92,300ドル付近まで下落。この水準を割り込むと、87,000ドルまでの下落も想定される。
来週は年末年始で主要市場が休場となり、日本市場も12/30の大納会から1/6の大発会まで長期休場。フラッシュクラッシュなど突発的な相場変動に注意が必要である。
- 日本市場は12月30日に大納会(年内取引終了)、1月6日に大発会(新年取引開始)
- 日本株式市場は長期休場、ポジション持ち越しに注意
- 年末年始の週で重要指標はなし
- フラッシュクラッシュなど突発的な動きに注意
- ビットコインは下落基調、一時的な調整か
- クロス円は堅調、ポンド円が4日続伸
相場のファンダメンタル
円安ドル高が顕著。ドル円は直近高値である157.92円を上抜けし最高値更新。158.08円まで上昇している。日銀の利上げについては1月の利上げも難しいという予想が拡がり、円安に拍車をかけている。総裁会見でも期待されていたほどタカ派ではなく、終始ハト派姿勢を貫いた。
年末年始にかけて160円を試す可能性も十分考えられる。昨年末(2023年12月)の終値は141.03円だったが、今年は160円近くで年内の取引を終える可能性が高い。
テクニカル分析
日銀が利上げに慎重な姿勢を貫いており、円安が加速。クロス円相場でも、円の弱さが際立っており、特にポンド円やユーロ円で顕著になっている。
ビットコインは調整局面に入っており、10日移動平均線を下回っている。
ポンド円(GBPJPY)
ポンド円の日足チャートを分析する。ポンド円は10日移動平均線と200日移動平均線がゴールデンクロスを形成し、上昇基調であることを示唆。価格も雲を上抜けし、強い上昇トレンドが発生していることを裏付けている。
ポンド円の直近高値は199.70円。直近高値手前で推移する上昇チャネルラインを目指して上昇していく可能性が十分に考えられる。
ビットコイン(BTCUSD)
ビットコイン米ドルの日足チャートを分析する。ビットコインはトランプ大統領の当選を受けて3万3000ドル程度上昇していたが、108400ドルの高値を付けた後に反落。フィボナッチリトレースメントの23.6%に該当する価格帯まで下落している。
10日移動平均線を下回っており、直近安値は9万2300ドル付近。テクニカル的に考えると、92300ドルを割り込めば、38.2%に該当する8万7000ドルまで下落するシナリオも考えられる。