今週は日本とイギリスのGDP公表に注目が集まる。カナダ・メキシコへの自動車関税は延期されたものの、市場のファンダメンタルには緩和が見られない。
米株価指数のボラティリティが上昇し、恐怖指数に警戒感が強まっている。関税の導入・撤回などで市場の不透明感が増大。欧州では軍備再強化の動きからユーロ圏の成長期待が高まる。相場では米株価指数が3週連続で大幅安となり、52週移動平均線が焦点に。
ドル円は147円台に突入し、フィボナッチエクスパンションの146.80円が注目される。ユーロドルは上昇傾向、日経平均は10日移動平均線を抵抗線として下落が続いており、36500円まで下落する可能性がある。

- 日本とイギリスのGDP公表、日本円とポンドに注目
- カナダ・メキシコへの自動車関税は延期、ファンダメンタルは緩和せず
- 米株価指数のボラティリティが大きく上昇、恐怖指数の上昇に警戒
- 関税の導入・撤回などが市場を混乱、不透明感が強まる
- 欧州は軍備再強化の動き、ユーロ圏の成長期待が高まる
相場のファンダメンタル
米株価指数の下落率が高い。3週間連続で大幅安となっており、週足では、52週移動平均線に接近している。52週移動平均線を維持できるかが今後焦点となりそうだ。2023年3月以来、52週移動平均線を上回る相場が続いている。
ドル円は昨年10月以来の147円台に突入。トランプ大統領当選によるドル高を完全に打ち消した。フィボナッチエクスパンションの100%に該当する146.80円が意識されると予想する。
テクニカル分析
ユーロドル(EURUSD)
ユーロドルの日足チャートを分析する。ユーロドルは急上昇しており、フィボナッチエクスパンションの161.8%にタッチ。過熱感があり反落はしたものの、欧州の軍備再整備の方針を受け、成長期待が高まっている。
GMMAを見ると、短期GMMAが長期GMMAを一気に上抜いていることが理解できる。ユーロドルはラウンドナンバーが強く意識される通貨ペアであり、1.08ドル、1.085ドルとゼロが並ぶ数値が抵抗線支持線となるだろう。256.8%に該当する価格は1.12ドルであり離れているが、長期的には上昇する可能性がある。

日経平均株価(JPN225)
日経平均株価は10日移動平均線が抵抗線となり、下落が続いている。米株のボラティリティが大きくなっており、波及している。また、円高になっていることも株価の上値を抑えている。
直近では大陰線の包み足が出現している。10日MAが意識されている相場はトレンドが強くなりやすく、今後も下落傾向が続きやすい。
内部トレンドラインも意識されており、37500円で反落した。フィボナッチリトレースメントを考慮すると、36500円まで下落する可能性が高いと考える。
